
才能より貴重な精神。すべての過去を捨て去り『ファイブスター物語』は「超一流」を目指す。(2209文字)
【壮麗なる野心】
永野護の『ファイブスター物語』がいよいよ長い助走を終え、「本編」を再開した。
いままでせっかく新たにデザインされたらしいゴティックメードたちがまるで出て来ない展開が続いていたのだが、今後はどんどん登場するのではないか。楽しみだ。
しばらく前に騒動になったように、この作品は連載再開にあたって、あらゆる設定が一新されている。
いままで長年にわたって積み上げられてきた膨大な情報が、ことごとくリファインされたのだ。
ナイト・オブ・ゴールドは帝騎マグナパレスとなり、LEDミラージュはツァラトゥストラ・アプターブリンガーとなった。
なぜそうなったのかという理由はない。「古くなったから変えました」というだけのことだろう。物語世界全体が、一瞬でパラレルワールドに移行してしまったかのような衝撃。
賛否両論はあるだろうが、ぼくは肯定的に受け止めたい。そこには、現状に甘んじることをよしとせず、新たなフロンティアを切り開いていく炎のようなチャレンジスピリットが、「開拓の精神」があるからだ。
ほんとうに、永野護という作家は、なんて自分にきびしいひとなのだろう。そのまま、モーターヘッドを中心とした世界を描いていれば、どこからも文句は出ないところなのだ。
ファンならだれもがかっこいいと認めるデザインがいくらでもあり、それは永野が何十年にもわたって積み上げてきた「財産」なのである。
それなのに、そのすべてをあたりまえのように
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