「すべての新人賞には第0次審査落ちがある」。釣りタイトルのように見えて、その実、ほんとの話。多くの小説、漫画などの新人賞では第1次審査、第2次審査、第3次審査、などと関門があるわけですが、その前に「第0次審査」があるということです。
つまり原稿を出すまでが「第0次」。この「第0次」で落ちているひとは少なくないはずです。ようするに、原稿を出すこともできずに終わっているということですね。その理由はもちろん、色々と考えられます。
単純に書くのが遅くて間に合わなかったとか、規定枚数をオーバーしてしまって出せなかったとかね。ただ、それ以上に多いのは自意識の問題で出せなかったひとではないでしょうか。つまりまあ、どんな作品も出しさえしなければ落選しないわけです。
だから、必要以上にプライドが高いひとは作品を出すことすらできない。出して落ちたらショックですからね。しかし、当然、出さない原稿が受賞することはありえません。だから、出したいのに出さずに終わっているひとは第1次で落ちているひとよりもっと前の段階で落ちているに等しいことになります。
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