弱いなら弱いままで。

メルマガVS電子書籍。ネットで文章をお金に変えるならどちらが有利か。(2251文字)

2012/11/29 07:47 投稿

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Kindle Paperwhite

 Amazon.co.jpのKindleストアがオープンしてしばらく経ちました。ぼくはもうすっかり使いなれて、電子書籍を買いあさっています。ぼくのネット環境なら情報量の大きい漫画などを落とすのにもそう時間はかからず、何かと重宝しています。

 いままでのAmazonショッピングでは商品が手もとに届くまでに最速でも1日程度はかかったわけですが、電子書籍ではそれが数秒にまで縮まるわけです。これを画期的といわずに何というべきでしょう。

 その上、あまりひとに見られたくない種類の本を買うときにも便利です。これからの中学生のエロ本の隠し場所はベッドの下からKindleの内部になるでしょう(自分用のクレジットカードがもてないという問題はあるけれど)。

 未だいささか高すぎる価格を除けば、Kindleストアのシステムには満足しています。日本の電子書籍の未来はやっぱりここにしかないのかも。

 さて、このKindleストアに自分の原稿をアップして、短期間で「本」を作り出すこともできることは御存知の通り。おそらくいまの日本で最も簡単に電子書籍を売る方法です。そのシステムからすでにセールスランキング上位に食い込む作品も出てきています。

 一方でメルマガビジネスも拡大を続けているわけですが、じっさいのところ、メルマガと電子書籍、どちらがどのくらい儲かるのでしょうか。

 いまの時点では、これは勝負にもならないでしょう。いまのところ、アマチュア作家がAmazonを初めとするサイトで電子書籍を売って「儲ける」ことは困難というよりほとんど不可能に近いからです。

 プロの作家でも電子書籍で大きな利益を上げているひとはほとんどいないでしょう。たしかに何万円、いや何十万円かの利益を上げることは無理ではないかもしれませんが、そういう作家は紙媒体ではより大きな利益を上げているはずです。まだまだ電子書籍のマーケットは産声を上げたばかりに過ぎず、お世辞にも成熟しているとはいえない状態にあるのです。

 それでは、メルマガはどうなのか。こちらはなんといっても一時は「億」に及ぶ利益を上げたといわれるホリエモンこと堀江貴文というひとがいます。それ以外にも、高額の収入を得ているといわれるひとたちは何人か存在しており、単純に利益率でいうならば電子書籍より高いといっていいと思われます。成功モデルが存在しているといえばいいか。

 ただし、現段階のメルマガは有名人以外はなかなか利益を出しづらいことが知られています。ホリエモンなら年収一億円を稼ぎ出せるかもしれませんが、ふつうのひとには無理です。

 ようするに「メルマガと電子書籍、どっちも有利か」という問いは問いそのものが誤謬を孕んでいて、「どっちも有利ではない」といいたいようなところがあるわけです。そこで、ブロマガです。

 

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