■自民大勝、民主惨敗。共産党は健闘
みなさーん、投票には行きましたですか~? 投票率52.61%で、前回よりも5ポイント下がりました。ご存じのように、自民党の大勝! 改選前の議席31増やして65人当選。非改選とあわせ、自民・公明で135議席に。定数242ですから、衆参のねじれは解消です。
対照的に、民主党は負けた負けた。27減らして17議席だもんね。歴史的大敗です。1人区に19人たてたけど、全敗だし。定数5の東京で1人も当選できなかったし。惨憺たるありさまです。
野党よがんばって、という人たちはどこに投票したかというと、共産党が多かったみたい。選挙区では15年ぶりに複数の議席を獲得。東京、大阪、京都で当選したのです。維新、みんなは、それぞれ6増、5増です。
■消費税率、TPP...アベノミクスはこれからどうなる?
安倍首相、大勝ちを受けた、投票日翌日の記者会見では、「脱デフレ最優先」と経済対策重視でいくことを表明。一方で、安倍ちゃんカラーも出しました。集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更について議論もすると。ただし、「公明党の理解を得る努力を積み重ねたい」と連立のパートナーにも配慮。公明党は見直しに慎重ですからね。とはいえ、改憲に向けては与党の自公、維新、みんなを合わせて発議に必要な3分の2は超えました。
でも、いきなりはやらないかも。何せ時間はたっぷりありますから。しないでおこうと思えば、3年後の参院選、そして同じく3年後の衆院選の任期切れまで選挙はしなくていいわけですからね。本人も「どっしりと腰を据えて政策を力強く前に進める」と、言ってるし。
これから秋に向けては、来年度から消費税率を上げるかどうか最終判断をしなければなりません。安倍ちゃんは、これもまだどうするか明言を避けています。政権のなかでは、意見が分かれています。財務省はもちろん前のめり! 一方、アベノミクスの理論的支柱とされる首相側近の浜田宏一内閣官房参与などは慎重。だからまだまだわからない。
TPPについては、ようやく交渉に日本が参加し始めました。ほとんど明らかにされていないため、どういう状況なのかはわかりにくいですが、安倍政権のなかでは菅官房長官がTPPにかなり乗り気です。
■野党の明日はどっちだ!
一方、悲惨なのは民主党です。これだけ負けたのに、なぜか海江田代表は続投。すんなり了承されちゃって。でも幹事長の細野さんは辞任を表明、代わりに大畠章宏さんって方が幹事長になることになったけど。はっきりいって、大畠さんって誰? って人、多いんじゃない? なぜこの方がなるんだろ? よくわからない。
でもこの先どうするのか。展望、今のところ見えていません。分裂して維新とかみんなの一部とくっついて......とかいう再編をもくろんでる人たちもいるみたいだけど、つよーーい自民の前では、なんか少ない人たちがごちゃごちゃやったって、関係ねえ、って感じ。
維新の橋下徹さんは、代表辞任の意向を示していますね。こちらもどうなるのでしょうか。
......というわけで、自民1人勝ちで笑いが止まらない状態となった今回の選挙。今後も注意深くウォッチしていきたいと思います。ではまたでーす!
photo by Flickr: Agusti'n Kanashiro
(文/エンゼルあつみ)