“Pub Museums(パブ博物館)”と銘打たれた施策は、アイルランドに点在するパブを文字どおり博物館に変えてしまうという奇想天外なもの。何百年もの間存在してきたパブはもはやその街の歴史の証人であると定義付けることで、店内にある昔の情報や骨董品を展示し、AR技術を活用することで来店客がスマートフォン越しに詳細を確認できるようにしたのです。
実はアイルランドでは博物館をはじめとした施設は税制面で優遇を受けることができたり、さまざまな経営上のメリットが存在しているのです。飲食店から博物館へと“進化”を遂げることで同じようなメリットを享受でき、長引く物価高を少しでも和らげ経営を軌道に乗せることを狙いつつ、メディアや周辺住民へのアピールも存分に行うことができる好事例でした。
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