ピープル株式会社は、1982年に玩具事業を始めて以来、赤ちゃんの行動にはすべて意味があると信じ、“赤ちゃんがそもそも持っている欲求”(=好奇心)を深く理解し、赤ちゃんにとって本当に必要な商品開発をするために「赤ちゃん観察」を続けてきました。ピープル赤ちゃん研究所では、育児者をはじめ、社会のみなさんと「赤ちゃん観察」の過程を共有することで、赤ちゃんの好奇心を楽しみ、応援する社会になることを願って活動しています。
いっぽう、スターチャイルドインドネシア園は、日本の首都圏に35園を運営している認可保育園「スターチャイルド」の海外展開第一号園です。2018年の開園以来、幼児の発達年齢に応じた「日本の保育」と英語でのコミュニケーション、さらに独自のフラッシュカードやワークブックを活用した教育パッケージを活用して、ジャパンクオリティの保育をインドネシアに提供。2019年、2020年には、日本の文部科学省の教育分野の海外進出プロジェクトであるEDU-Portニッポンの応援プロジェクトに採択されています。
・※EDU-Port ニッポンの応援プロジェクト:https://www.eduport.mext.go.jp/journal/project/humanholdings_2023/
そして、今回こどもの⾏動への理解を深め、子育ての一助として活⽤してもらうことを目的として、2024年3月17日(日)にスターチャイルドインドネシア園にて、「赤ちゃん観察ワークショップ」が開催されました。このワークショップは、ピープル赤ちゃん研究所が日本で開催している「赤ちゃんをあじわうワークショップ」を、インドネシアでの開催に合わせてアレンジしたもの。海外での開催は初めての試みとなりました。
「赤ちゃん観察ワークショップ」は、赤ちゃんにとっては、赤ちゃんは安心な環境下で好奇心のままに動くことができる時間を提供します。そして、ママ・パパにとっては観察のプロである赤ちゃん研究所メンバーと一緒に赤ちゃんを観察することで、わが子の行動を楽しむ時間にもなります。また、“今の”わが子の好奇心を知ることができ、ワークショップ参加前より、わが子が何をしたいか、どんな気持ちか、を観察によって考える視点を手に入れることができるものです。
まずは、「赤ちゃんめがね®」で赤ちゃんの見えにくさを体験。いろいろな色、鏡、日用品など、赤ちゃんの気持ちになって見てみます。次に、いろいろな素材や日用品、おもちゃなど、赤ちゃんの好奇心を引き出すアイテムで自由に遊んでみます。研究員は、赤ちゃんが遊んでいる様子を観察。好奇心に関する気づきを、写真と一緒に、「気づきタワー」に貯めていきます。
最後に、ママ・パパが「気づきタワー」に掲示された気づきを参考に、わが子が好奇心を発揮した瞬間を振り返ります。身体のどの部分を使っていたか? 好奇心を引き出したポイントは何か? 今日一番気に入ったアイテムは何か? を振り返り、「きょうの好奇心カード」を完成させていきます。
当日は、好奇心のままさまざまなものを触る赤ちゃんの姿やインドネシアならではのアイテムも見られ、参加者の気づきの多いワークショップとなりました。日本国内で培ってきたノウハウを海外でも、応用して体験してもらおうという今回の試み。日本国内の市場は縮小傾向にある中で、輸出するのは商品だけでなくサービスもという流れが加速しそうな機運を感じる事例ともいえそうです。
また、メーカーとして商品を世に送り出すにあたってのスタンスや思いを発信する活動でありながら社会貢献の側面も持ち、CSRやブランディングとして海外の協力企業とともに活用していく実践事例がありました。
・※関連リリース:ピープル赤ちゃん研究所が、「ウェルビーイング・アワード2024」モノ・サービス部門にてGOLD受賞!
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