大阪の薬文化から着想を得た「スパイスアフタヌーンティー」には、生姜入りのムースケーキや、唐辛子を使用したショコラタルトなど、10種のスパイスを使ったスイーツやセイボリーが並びます。
アフタヌーンティーといえば、苺やチョコレートなどメインとなる食材に着目し、いかに見た目が可愛くきれいであるかをテーマにメニューが開発されることが多いなか、いわゆる「調味料」であるスパイスをテーマにすることで他社との差別化を図っています。
また、ドリンクには選べる10種のオリジナルスパイスティーがラインアップ。ボックスに並んだサンプルをテイスティングしながら好みのスパイスを選ぶ体験型で、ゲストの気持ちを盛り上げます。
同ホテルは、スパイスアフタヌーンティーを開発した背景として、かつて「薬のまち」として栄えた大阪の歴史的な文化から着想を得たと説明。また、サマーシーズンに合わせた企画としては、夏バテや食欲不振対策にスパイスが効果的であるとアピール。かつて薬用植物としてスパイスが用いられていた歴史から、食欲増進や消化の補助など、各スパイスの特徴や効果を伝えています。健康志向がますます進むなかで、甘味スイーツが並ぶアフタヌーンティーとは一線を画す企画です。
ただキャッチーなだけでなく、ビハインドストーリーにしっかりと意味を持たせたメニュー展開は、ゲストの関心を惹くポイントです。また、これらは世界中から訪れる人々にとって興味深く、土地の文化を広く伝え、長く継承する役割を担っているとも言えるでしょう。
コメント
コメントを書く