AIの台頭がめざましい翻訳業界。「翻訳業界に明るい希望が持てない」という理由から業界を離れる翻訳者がいることを憂いた同社は、ただAIの脅威を嘆くのではなく、具体的な行動を起こさなければならないと考え、今回のプロジェクト実施に至りました。人が行う翻訳に未来を感じてもらうために、AIができないこと、すなわち「翻訳を楽しむ」ことを重要視したそうです。
「架空の香水」は、昨年行われた同社主催の翻訳者グランプリにおいて出題された、香水好きの翻訳者シェーン・ヒリ氏が考えた翻訳課題「架空の香水のプレスリリース」をきっかけに着想。今回、シェーン・ヒリ氏が「翻訳者が作る、翻訳者のための香り」をコンセプトに、オリジナル香水を開発しました。
「AI翻訳にできないことをやる」をテーマに、人間が作った架空のプレスリリース上に登場した香水を実際に商品として販売する取り組み。AIには真似できない「翻訳を楽しむ」という気持ちを香水で表現しています。人間の翻訳者にしかない”感情”を嗅覚から楽しむというユニークな体験は、これからの翻訳業界に希望を抱くヒントになりうるかもしれません。
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