同イベントでは特設サイトを設け、パリ、ニューヨーク、ハワイ、ソウル、トルコ、沖縄の6都市に着目し、それぞれの土地にふさわしいファッションを紹介しました。
たとえば、常夏のハワイには「コットン生地で着心地が良いセットアップ」を、観光を巡るトルコには「機能性を持つアクティブウェアやバックパック」を、高級レストランや美術館へ立ち寄るニューヨークには「華やかなワンピース」をピックアップ。
また、旅のお役立ちアイテムとして「やさしい着心地の商品」や「子連れ旅行の便利グッズ」のようなジャンル別の提案も行い、もちろん紹介されている商品はすべて阪神梅田で購入できるものです。
フード部門では「世界各地のグルメで海外旅行気分」をテーマに、館内で手に入るフランス菓子や台湾名物の胡椒餅などを紹介しました。デパートの強みであるジャンルを超えた横の展開でフェアを盛り上げ、顧客が複数フロアを回遊するきっかけを創出したようです。
同時に、館内では『地球の歩き方』編集長のトークショーや、表紙イラストのパネル展示など、オフラインの限定イベントも開催。特別商品を売らなくとも、フェアにすることで旅心をくすぐり、企画力と提案力で常設店舗の商品の売上アップに期待できる施策だと言えるでしょう。
また、『地球の歩き方』側としては、ガイドブックのみで大きなフェアを催行することは難しくとも、デパートとコラボレーションすることでオフラインイベントの場を設けることができ、新規顧客の獲得と売上アップに期待できる実例です。