ここ数年最小を更新し続けていた交通事故死者数ですが、2024年1月4日の警察庁の発表では令和5年中(2023年1月~12月)の交通事故死者数は2,678人で、前年比で2.6%増加(※1)。新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い、人の移動が増えたことが要因ともいわれています。
例年、警察庁の統計では3月は特に事故が多い月となっています。その理由として、年度末は繁忙期であることや、長期休暇に伴う旅行で人流が増えることなど、さまざまな要因はあります。そして、そんな事故発生の原因の多くにはドライバーの注意力の散漫があげられます。
そこで、今回は交通安全が改めて意識され、安心なドライブになることを願い、卒業旅行のシーンで安全技術と父娘の想いが交差するショートドラマが作成されました。トヨタは人に寄り添う安全技術を通してドライバーとともに、交通事故死傷者ゼロ社会の実現を目指していくとしています。
“免許取り立て”の娘は、運転練習中に口を出してくる“おせっかい”な父親にうんざり。そんな娘は友人とドライブ中、「集中して!」「思い込み激しいんだよな~!片想いとか多いだろ?」など、おせっかい過ぎる父親の話で大盛り上がり。
そんな中、突如鳴りだすアラート音。車線からのはみ出しに注意を告げるそのアラート音に、娘は「真っすぐ走れ!」といつも口出ししてくる父親の姿が重なります。その時、普段はうざったく感じる父親の“おせっかい”によって、安全安心なドライブが支えられているのだと気付かされるというストーリー。
思わぬヒヤリハット体験により、うざったく思っていた父親のおせっかいに親の愛情を感じる娘の心境の変化が描かれ、親のおせっかいの代わりにドライバーを守るトヨタの安全技術の価値や温もりを感じさせる仕上がりとなっています。
トヨタの究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」に向けて、安全なクルマの開発が必要なことはもちろんですが、並行して、ドライバーや歩行者という「人」に対する啓発活動、信号設置や道路整備など「交通環境」整備への働きかけも欠かせません。トヨタでは安全なモビリティ社会の実現に向け、人・クルマ・交通環境の「三位一体の取り組み」を推進するとともに、事故に学び、商品開発に活かす「実安全の追求」が重要と考えて取り組みを続けています。
また、交通事故死傷者ゼロに向けた安全技術の基本的な考え方として、「統合安全コンセプト」を掲げ、技術開発を推進しています。
新たな機能によって、これまで以上に未然に防げるようになる事故もありますが、最終的に自動車を運転しているのは、ドライバー自身。うまく安全技術を活用しながらも、今回の動画に登場した父親のようにおせっかいに感じられるくらい安全に配慮した運転を心がけることが大事なのは変わりません。そんな意識を再確認できる親子愛の感じられるショートドラマとなっています。
運転席と助手席に座っていた時の娘と父親のピリピリした表情や空気感が、一度離れてお互いの気持ちを受け止めるエンディングでは、一転して柔らかな表情に変化しているところも視聴者の心を打つ演出として響いてきます。
父親のおせっかいが安全安心なドライブをもたらすことを改めて理解した娘は、父親に安全を告げる“おせっかい”な電話をかける、というオチの付け方も秀逸な映像施策がありました。
・※1参照元:令和5年中の交通事故死者数について(警察庁)
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