いわゆる“定番商品”を販売するブランドの多くは、定番だからこそ訴求するメッセージがどうしても幅広いものになってしまう課題を抱えています。誰もが気軽に使えるブランドであればあるほど、ターゲット層が広くなってしまい、その分受け手側が自分ごと化しにくいものになってしまいます。フランスのファストファッションブランドCelioも例に漏れず同じような悩みを抱えていましたが、あえて“汎用的である”ことを多くの人が共感できるようなフレームに落とし込むことで、普遍性を保ちつつもどこかパーソナルな印象を受けるOOHキャンペーン公開しました。
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同社が着目したのは“自分たちの商品は一般的な男性が着るものだからこそ、広告において豪華なモデルやスタジオは不要であり、どこにでもいる男性をピックアップしたい”というアイデア。そこでGoogleストリートビューを活用し、実際にフランス国内の街中を歩く男性の中からCelioの商品を身につけている一般人のスクリーンショットをそのままOOHのビジュアルとして掲載したのです。
“be normal.(普通であれ)”というシンプルかつインパクトの強いメッセージングは、目にする人が瞬時に認知でき、かつ自分のためのブランドであると思えるよう工夫が施されています。
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