多くのブランドにとって避けては通れない存在であるアンチコメントは、匿名性を担保できるSNSの発達と共に増加傾向にあります。心無いコメントの多くはネガティブブランディングの一環となってしまったり、ブランドに対して好意的な印象を抱いていた人たちにすらも考え直す機会を与えたりするリスクがあります。アメリカのピザチェーン・Little Caesarsはそんなアンチコメントを木の板に刻印し、投稿した本人の目の前でその板を燃やすことでアンチコメントすらもプロモーションへと昇華させた施策を公開しました。

動画の主役となるのは1人のMCと、過去にアンチコメントを投稿した経験がある一般の人たち。実はこのMCは世界的に有名なインターネットミームの一つ“Disaster Girl”で、アメリカでは炎上を象徴する存在でもあります。

そんな彼女は「冷たくてとにかくまずい」をはじめとしたさまざまなアンチコメントが書かれた木の板を手に取り、実際に書いた本人の前で炎の中へと投げ入れていきます。これでLittle Caesarsの小さな復讐が完成……するかと思いきや、今度はその炎が釜の中へと運ばれていく様子が映されます。

実はこの炎、アンチコメントを燃料として新しいピザを焼くために使われていたのです。焼きたてのピザを食べたアンチの人々は頷きながら「これはおいしいよ、あんなこと言ってごめんね」とつぶやきます。積年の悔しさをおいしいピザという形で昇華させた事例でした。

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