『ELLE(エル)』や『25ans(ヴァンサンカン)』など多数のデジタルメディアの運営と雑誌の発行を手がけるハースト婦人画報社が、『婦人画報』の創刊120年を迎える2025年を前に、渋谷駅構内や東京都内22ヶ所のバス停などに広告「拝啓 118年前の国⽊⽥独歩様」を掲出。また、人気声優・細谷佳正さんをナレーションに起用したブランドムービーも公開しました。

日本で最も歴史あるライフスタイル誌である『婦人画報』。今回掲出された広告は、『婦人画報』の初代編集長を務めた国木田独歩さんへ、118年後の現在からハースト婦人画報社 現・代表取締役社長ニコラ・フロケさんが贈る手紙の体を成した内容になっています。女性に参政権がなかった時代に、女性を応援する雑誌を創刊した国木田独歩さんの“先を読む力”や“斬新な企画力”。それらを受け継いで、同社がメディアソリューションカンパニーとして変化を恐れずに新たな挑戦を続けていくという宣言と、国木田独歩さんへの感謝を綴った広告となっています。

まだインターネット黎明期の1996年に『ELLE』のウェブメディアを立ち上げ、直近では脱炭素化が世界共通の課題となる中で、いち早く定期刊行全14誌の印刷・製本をグリーン電力に切り替えるなど、常に時代の先を見据えた事業を行ってきた同社。さらに近年はクライアント企業のマーケティング活動をトータルにサポートするなど、編集力にデジタルとデータを融合したサービスを展開しています。2025年に120周年を迎えるにあたり、新しい驚きを読者やクライアント企業に届けるメディアソリューションカンパニーとして成長していくことを、国木田独歩さんと世の中へ宣言すべく今回の広告が制作されたということです。

ブランドムービーは、今回掲出する「拝啓 118年前の国木田独歩様」の内容を、人気声優・細⾕佳正さんが読み上げる内容になっています。

細⾕さんのナレーションに合わせて、明治から昭和初期、オピニオンリーダーとして女性の立場から筆をふるっていた与謝野晶子さんをはじめ、時代を先読みした企画を生み出してきた当時の雑誌記事などの写真や映像を紡いだ動画になっており、同社のこれまでと、これからに向けた決意が表されています。

企業のブランディングのための広告は、広く受け手に興味を持ってもらうことは難しいもの。そんな中で、“初代への手紙”という仕立てにすることで、同社の原点やこれまでの歩み、そして未来への姿勢を自然に伝えることができる、アイデアとしても参考になりそうな事例です。

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