「SamansaMos2」や「Techichi」など複数のレディースアパレルブランドを展開するファッション通販サイト「CAN ONLINE SHOP」が、REGALIが開発、運営する動画コマース機能などのEC支援ツール「LEEEP(リープ)」を導入し、顧客体験向上を目指したサイト上での動画活用の取り組みを開始したと発表しました。サイトトップへの動画クリップの掲載や、各商品ページでの商品紹介動画の掲載などのコンテンツ活用を開始し、今後も充実させていくこととしています。

従来のECサイトでは静止画のコンテンツをメインに掲載されていましたが、商品の機能性や素材感、シルエット感など、ショップを訪れたユーザーに向けて商品に関してのより詳細な情報を確認し、納得のうえで買い物してもらうために、各ブランドスタッフが作成した動画を掲載しています。

今回、実際に動画を掲載する上で、LEEEPのABテスト機能を利用し、動画を表示した場合とそうでない場合のABテストも実施。商品の各カラーの着こなしや、おすすめポイントなどを10〜30秒程度にまとめた動画が、とくに注文率の向上に効果的という結果が出ており、商品によっては注文率が1.4倍に向上する結果につながっています。

また、動画に触れたユーザーとそうでないユーザーを比較した際、動画に触れたユーザーの方が、滞在時間が5.3倍高い結果も出ており、わかりやすいコンテンツをさまざまな箇所で掲載できていることで、発信したコンテンツの情報をしっかりと消費者に伝えられているのではないかと期待されています。

LEEEPは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)や動画などのコンテンツを簡単にECサイトに掲載できる、ECサイトの顧客体験向上ツールで、導入サイトは350サイトを突破しています。サイトを重くせず、およそ3ステップでサイト上での動画コマースの実現が可能なほか、単体動画掲載、リスト掲載、ショート動画掲載など、さまざまなフォーマットに対応。また、Instagram上にあるユーザーの投稿を自動で収集し、口コミとしてECサイト上に掲載することができ、それにより手軽にサイト内の情報量を増やして、注文率や滞在時間の向上を実現できるとしています。

実店舗よりECサイトでの買い物が主流となってきつつある昨今、実際に手に取って商品を確認できないことによる不安解消は大事なポイントとなります。そのために静止画よりも、より立体的に商品を確認することができる動画の掲載は効果的なはずです。今回の取り組みでも事前のABテストによって、その効果が数字でしっかり結果となっています。ただし、その動画作成や投稿といった労力は、負担のかかるものでは継続していけません。専門的な知識のないスタッフにも簡単に動画作成と投稿ができる支援ツールは、まさに必要から生まれたサービスといえそうです。今後、動画掲載のノウハウが蓄積したときに、どんな変化や効果があるのか楽しみな施策がありました。

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