「古着deワクチン」とは、家庭で不要になった衣類を簡単便利に手放すことができる有料の「自立支援型・寄付つきお片づけ商品」です。2010年の販売開始から累計42,503,550着分の衣類を有効活用しており、5,031,241人分のポリオワクチン寄付をして、開発途上国の子どもたちの命を救いました(2023.5.31現在)。

そして、2022年10月1日より提供を開始した、企業用SDGsソリューションパッケージ「古着deワクチン まごころプロジェクト」についても需要が高まっています。そのなかでも、使わなくなった作業服の新たな活用の場という点で各企業の利用が増えていて、丈夫で高品質なつくりをした「日本企業の作業服」がカンボジアを中心に、今大人気商品となっています。

作業服のデザインリニューアルや安全対策規定に則った作業服入れ替えのために廃棄することになったものの、”まだまだ着用できる丈夫な作業服”を再活用したいということで、このサービスを利用する企業も多いのだとか。

そこで、カンボジア直営センターには、新たに大規模な作業服コーナーを設置し、カンボジアで知名度が高いモデルを起用した”作業服”の観点を超えた着用スタイルの提案を行ったところ、大きな反響を呼んでいます。

日本企業で採用されている作業着は、頑丈で破れにくく安全性が非常に高いものばかりです。おもに、森林愛護・地雷撤去・動物愛護活動に従事される人たちに選ばれ、活用されています。

また、作業服は「防汚性」「プロテクション仕様」や「防水性・撥水性」といったバイクウェアに求められる特性を兼ねそろえているため、バイクウェアとしての人気も高く、それ以外にも企業独自のデザインやカラーバリエーションの豊富さからファッションアイテムとして、スケボー用品としてなど、現地の若者から絶大な人気を集めています。

不要になって廃棄されるはずだった「日本企業の作業服」が、機能やファッション性により海外で人気になり、有効活用されているという事例。家庭からの不要品とはまた違った、企業だからこその規模感や作業着というジャンルに特化した有効活用のアイデアは、そんなところにも、意外な需要があったのかという気づきがありました。

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