その結果、「丁寧な暮らし」と言われるようなこだわりのある暮らしに憧れるいっぽうで、忙しい日常のなかで時間や手間をやりくりできないというジレンマに悩む人も多い実態が明らかになりました。「丁寧な暮らし」に憧れるかどうかの質問に、「憧れている」(17.1%)「どちらかと言えば憧れている」(44.4%)と答えた人は全体で約6割(61.5%)に。性別年代別にみると20代男性が最も多く69.8%、次いで30代女性が68.8%、20代女性66.2%と、とくに20~30代の若い世代において「丁寧な暮らし」への憧れが強くあるという結果に。「丁寧な暮らし」を実践したことがある人は全体の30.6%となりましたが、「丁寧な暮らし」実践者のうち、4人に1人以上(27.6%)が「丁寧な暮らし」をやめていることがわかりました。やめた理由として、「暮らしにかけられるお金が減った」(39.4%)、「手間が負担・面倒になった」(38.1%)が大きく、次いで「暮らしにかけられる時間が減った」(31.9%)、「精神的余裕がなくなった・疲れた」(31.3%)も3割以上の数字になっています。
「丁寧な暮らし」で得られるメリットは感じているものの、丁寧に暮らすためにかかる手間やお金、時間などが次第に負担になり、「丁寧な暮らし疲れ」を感じているようです。
「丁寧な暮らし」のイメージについては、「丁寧な暮らし」実践者と非実践者で捉え方に差があるようで、実践者は「手間・時間をかける」こと、非実践者は手間・時間ではなく「自分のこだわりのものを選ぶ」ことであると認識していることがわかりました。「丁寧な暮らし」をする人にとっては、「手間と時間をかけなければ手に入らないものだ」という考えが定着しているようです。また、「丁寧な暮らし」をしている人に実践する理由を聞いたところ、「手間や時間をかけること自体」に充実感や達成感、幸せを感じているのは53.1%、「こだわった生活」に充実感や達成感、幸せを感じているのは46.9%と、過程である手間そのものよりも、結果として得られる気持ちの良い生活に価値を感じている人も約半数存在しています。
丁寧な暮らしで実践していることとしては、「食事はできるだけ手作りする」「無添加・無農薬など体によい食べ物にこだわる」に次いで、約4割の方が「コーヒーの種類や淹れ方にこだわる」と、回答しました。
そうはあっても、こだわりがあっても時間と手間を毎回かけられるかというとなかなか難しいもの。実際にコーヒーへのこだわりがあっても、おいしいコーヒーの淹れ方(レシピ)を意識しているかという設問に対しては、ほぼすべての項目で3割以下という結果になっています。
「丁寧な暮らし」をテーマにした今回のアンケート、憧れる人が6割という高い水準ながら、実際に実践できる人は限られているという現状が読み解けます。そして、このアンケートを実施しているのが、UCCのカプセル式ドリップコーヒーシステム「ドリップポッド」であるところがポイントです。コーヒーの淹れ方やこだわりについての設問から、時間をかけなくても「ドリップポッド」なら、おいしいコーヒーもこだわりの種類も手軽に実現できるという提案に帰結しています。コスパ、タイパに続くものとして、暮らしのパフォーマンスをあげてくれる「暮らパ」のよいアイテムを取り入れることで、忙しい日常においても、丁寧な暮らしを無理なく続けることができる、まさにそのアイテムのひとつが「ドリップポッド」というわけです。
時間や心の余裕にあわせて、手間そのものを楽しむか、かしこく理にかなったアイテムを取り入れるか、選択できることこそが豊かな生活につながるというところからの自社製品提案。自社アンケートはロジカルに組み立てることで、最適なコミュニケーション手段になるという好例といえそうです。
<調査概要> 調査名:丁寧な暮らしに関する実態調査/日時:2023年4月28日〜2023年5月1日/調査対象:一都三県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)在住の20代~50代男女/調査人数 :①「丁寧な暮らしを実践しているかどうか」の調査 n=4,509 ②上記調査以外 n=480/調査手法:インターネット調査/調査会社 :ネオマーケティング