商品開発のきっかけは会社周辺の家で、敷地内に植えられている柚子の木。毎年たくさんの実がなるのに、どこの家も「収穫せず腐って実が落ちて土に還る」そんな状態を目にしてきたのが始まりでした。
なぜ収穫しないのかと尋ねてみると、家主さんがご高齢のため、背が高い柚子の木はトゲがたくさんあるのも相まって収穫が大変だからとのこと。また、農家の家主さんは、野菜作りと出荷が忙しくて柚子に手が回らないとも。
しかし、この柚子は農薬や肥料を与えていないためオーガニック認定を受けてはいませんが、無農薬・無肥料の自然栽培の柚子で、オーガニック原料となります。「柚子は美肌効果が高く香り高いのにもったいない」「この柚子をスキンケアに活かせないか」さらには「地域のご高齢者とのコミュニケーションを持つことができ、町の活性化になるのではないか」そんな思いから今回ユズ オーガニック ダブルエッセンスを開発したといいます。
水を一滴も使わずに、美容水の層はユズ果実水・夏ミカン果実水・アロエベラ葉水と贅沢なほどの植物成分を、美容オイルの層はゴールデンホホバオイル・セサミオイル・サジーオイルを配合。クエン酸とビタミン C が豊富な柚子をはじめ、植物の持つ力がうるおいを与えて、きゅっと引き締まった肌へと導いてくれる美容液です。
配合植物はすべてオーガニック原料で、化学的な処理も行わずに蒸留・圧搾などの自然な方法により抽出。刺激成分を徹底排除しているため敏感肌や肌が弱い方でも安心して使えるほか、リサイクルできる国産ガラス容器使用とこだわっています。
SDGsに紐づいたブランディングは、近年増加の一途でさまざまな事例がありますが、まったく使われないままに廃棄されているものがこんなにあるのか、と驚かされます。今回の施策が新しいのは、キャッチコピーにもあるように、「もったいない」から工夫して使おうではなく「活かしたい」という点、さらには環境にも良い素材でもあるという点です。未活用の素材はまだまだ眠っていて、これからもさまざまな創意工夫の事例が出てくるかもしれません。