阿智村は、環境省の実施する全国星空継続観察で「星の観察に適していた場所」の第1位(平成18年)に認定されたことより、日本一の星空の村として、地域活性や観光活性を続けてきました。富士見台高原ロープウェイヘブンスそのはらで行われる「天空の楽園ナイトツアー」、「天空の楽園 雲海Harbor」、2018年7月にオープンした「日本一の星空浪合パーク」といった星空を見上げるイベント、場所づくり、星空を見上げるオリジナルグッズの販売、星の婚姻届の作成、星のナンバープレートの交付など、多岐にわたる取り組みの実績があります。
近年は、「同時に天体観測を行った最多人数」「折り紙で作った星の最多展示数」2つのギネス世界記録へのチャレンジ、また、古紙を再生する環境に配慮した商品開発、阿智村の森林から発生する間伐材活用、CO₂フリー電気でのイベント開催など、星空が見える環境活動にも取り組んでいます。
そんな日本一の星空の村で開催される「天空の楽園ナイトツアー」ですが、今年から星空をテーマとした光の演出で出迎えるEntrance Zone(エントランスゾーン)、ガイドによる星空解説や、森を歩きながら新たな発見をするExperience Zone(体験ゾーン)、静かに星空を眺めるSilent Zone(静寂ゾーン)が整備され、場内を歩きながらさまざまな星空の楽しみ方が選べるようになっています。
また、Silent Zone(静寂ゾーン)には、リラックスした姿勢で座れるアウトドア向けリクライニングチェア「DXフリーリクライニングチェア」を40台設置して、上質な空間で星空を楽しむことができる「ZERO GRAVITY STARGAZING」をスタート。リラックスした姿勢で座れるアウトドア向けリクライニングチェアは、肘かけに天然木が使用され、良い肌触りに仕上がっています。さらにこのエリアには、Vixenの天体望遠鏡が設置されていて、天候などの条件が合えば月のクレーターや惑星観察なども楽しめます。
徹底的に「日本一の星空」を軸に、地域ブランディング施策を展開してきた長野県阿智村。年を経るごとにコラボレーション先も増えて、地域創生のベンチマークのひとつになっています。
そして、今年はさらに「無重力」という思いきったフレーズを投入。ゆったりとリラックスできるリクライニングチェアで重力から解放され、星空を楽しむという贅沢な時間を体験できます。一点の魅力を最大化させ、施策の充実をはかることで、よりコミュニケーションのバリエーションが広がった好例となっています。