あらゆる商品広告における大原則として“商品を魅力的に見せる”という暗黙の了解があります。食品であればいかに食欲を刺激するか、ファッションアイテムであればいかに美しく見せるか、旅行であればいかに優雅な時間を過ごせるかなど、業界によってアピールポイントは異なるものの「購買行動を促す」という目的は共通しています。そんな中、南米発のビールブランド・コロナビールはあえて商品そのものを広告から消すという前代未聞のOOHを公開しました。
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コロナビールが伝えたかったのは、商品の味わいや厳選された原料、値段や革新性などではなく、“コロナビールのビンは再利用可能で、メーカーが直接回収している”というSDGsなメッセージです。そのためあえて商品ビジュアルを見せるのではなく“回収された後の様子”を描くことでユーザーに飲んだ後のビンを返却するよう訴えています。

業界内でも高い知名度を誇るブランドだからこそできる思い切った表現方法を採用することで、環境改善に向けた真剣な思いと姿勢を印象的に打ち出すことに成功した意欲的な事例でした。

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