動物由来の皮革は、洋服からバッグ、靴や財布まで、ファッション業界を代表する多くのアイテムで使用されています。ハイブランドから手頃なブランドまで、幅広い企業が動物の皮革を使用する裏では年間1,000億匹もの動物の命が失われており、生きるために必ずしも必要ではないファッションアイテムへとその姿を変えているのです。このような状況を打破するために、アメリカの動物権利系NPO・PETAは動物由来の皮革から脱却することの重要性と、その代替品として“人間由来の革”を提案した痛烈な施策を公開しました。
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“SKIN BAG(革製のバッグ)”というシンプルかつ力強いタイトルがつけられた施策の内容は、ハリウッドセレブの代名詞とも言えるキム・カーダシアンの全面協力の下、彼女の皮膚細胞を培養して生成、加工された革を使用して作られた世にも奇妙な“人間を原料としたバッグ”をオークション形式で販売するというもの。

オークションで得た収益はすべてPETAの活動資金となり、その大半が動物の命を奪うことなく安定的に革製品を作り出す技術の開発に充てられました。ファッション業界が発展し続けるために必要な限られた資源をサステナブルな方法で生み出す技術は、今後他の業界へも広まっていくことであらゆる企業が健全なビジネスを展開するためのきっかけとなることが期待されています。

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