京都府福知山市は、月刊「ブレーン」によるキャッチコピーの公募企画「C-1グランプリ」とコラボして制作した「鬼伝説のまち、福知山」のポスターを発表しました。

大江山酒呑童子伝説があり、鬼にまつわるPR企画を多く展開する福知山市ならではのお題「鬼伝説のまち」で、昨夏にキャッチコピーを募集。全国からの応募総数1,975点の中からグランプリに選ばれたのは、船越一郎さん(共同企画)作「まちおこしを、人まかせにしない。」です。

「C-1グランプリ」初の試みとして、このコピーをポスター化。著名な広告を多数手がけるアートディレクター副田高行さんがデザインし、葛飾北斎のユーモラスな鬼が登場するポスターが完成しました。

ポスターは、福知山市内の「日本の鬼の交流博物館」や図書館、東京の永田町駅に掲出。この企画の裏側を伝える福知山市のnote記事も公開し、2月2日の「鬼鬼の日」から開始されている「鬼鬼祭」をさらに盛り上げました。

アートディレクター副田高行さんは、制作の意図について以下のようにコメントしています。

このコピーでデザインを考えると。ビジュアルはやはり 『鬼』がいい、とおもった。鬼がこのコピーを語っている、と。そこで、いろいろな鬼をさがすなかで葛飾北斎の鬼にであった。北斎画伯が描く数おおくの恐ろしい鬼のなかに、ユニークな絵をみつけた。文字を組み合わせて描く『文字絵』の教本のなかの鬼。この北斎の絵は、脇に配した歌の文字を組みあわせていくとなんと鬼の絵ができあがる、というもの。だからか、どことなく未完成な印象をあたえる絵だ。これをみた人が、おもわずニンマリする。たのしくユーモラスな『鬼伝説のまち』のポスターに仕上がった、とほくそ笑んでいる。

アニメ作品を契機とした鬼ブームの影響で「鬼のまち」として注目を集めている福知山市。ユーモラスな鬼が登場するポスターを通して、まちの魅力を発信しています。

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