そのツイートとは「今日の夜のW杯の試合でわたしたちの社名をなるべく聞かないように心がけてください」というもので、実はHeetchのフランス語での発音は“イッチ”となり、前述のツイートはクロアチア代表戦の試合を指していました。モドリッチやペリシッチなど、選手の多くが“イッチ”を含む名前のクロアチア代表戦において、Heetchのブランド名はきっと何十回も呼ばれるだろうという目論見が伺えます。
このツイートを見たユーザーからは「Heetchの思惑通り、もうクロアチアの選手がボールに触れるたびに彼らの名前しか聞こえない身体になってしまった」や「もう今日はダメみたい。Heetchとしか聞こえなくなっちゃった」などの声が多数寄せられ、事情を知っている人にとってはそうとしか聞こえないようになってしまったようです。
最終的にはクロアチア代表について述べたあらゆるメディアを露出として換算した際には89万7120秒もの露出を獲得していたこととなり、35億人と接触できた計算になります。
世界中が注目するW杯のタイミングで、たった1つのツイートをすることでそれを見ていた人がクロアチア代表選手の名前をブランド名と聞き間違えてしまうほどのインパクトを生み出した、遊び心あふれる施策に仕上がりました。