青山商事のブランド「スーツカンパニー」が、芸人の錦鯉・渡辺隆さんを父親役に起用し、withコロナ時代に成人式を迎える家族の心情を描くWeb CM「期待しない息子」編をオンラインショップの特設ページや公式SNSを中心に公開。コメント欄では「泣ける」「感動した」と多くの声が寄せられています。 本Web CMは、渡辺さん演じる建築家の父親と、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で様々なイベントがなくなり未来に期待しなくなった髙橋大翔さん演じる息子の日常を描いています。
スポーツ大会や、卒業式、入学式といった学生ならではのイベントの中止が相次ぎ、「どうせ無くなるかもしれないし」と期待しないことが当たり前になった生活を送っていた息子。
成人を迎える年齢になった時、ずっとその姿を見守っていた父親は、「人生の門出には未来に期待を持って欲しい」と、ハレの日に装うスーツの設計図を作製しプレゼントする計画を立て、抱きついて肩幅を測ったり、ハイタッチして腕の長さを測ったり、あの手この手で息子の身体のサイズを測ります。
息子は戸惑いながらも父親の熱意に後押しされ、親子でオーダースーツを仕立てに。2人で買い物を楽しむ中、最後に父親が「期待は捨てるなよ。まだまだ人生は長いからな」と、成人を迎える全国の若者へのメッセージも込めたストーリーとなっています。
渡辺さんといえばネイビーのスーツの印象があり、ビシっとスーツを着て挑んだ2021年M-1で見事優勝を勝ち取った場面は、本WebCMのキーワード「人生の門出には未来に期待を持って欲しい」と重なる部分がありますが、そのキャスティング理由やPRの効果、視聴者の反応など、企画の担当者にお話をうかがいました。
今回のWebCMで「錦鯉」渡辺隆さんを起用した理由を教えてください。
錦鯉・渡辺さんが今をときめくタレントさんであることは勿論ですが、芸人さんが普段とは異なる姿を見せる、感動的なCMに私も心を打たれたことがあります。渡辺さんは何より長らくスーツを衣装にされておりますし、彼に“父親”を演じてもらう面白さがあると感じました。見てのお楽しみなのですが、CM内ではファンが喜ぶような演出も入れました。SNSでも反響があり、うれしい限りです。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で様々なイベントがなくなった息子に、父親が成人式用のスーツをプレゼントするという、時世を反映したストーリーは、どのようにして生まれたのでしょうか。
今年、成人式を迎える人は、コロナが蔓延し始めた時に高校生だった子たちで、特に2020年は、甲子園が無くなったり、様々な行事が突然なくなるという時期を体験した世代。その子たちからすると、最初は言葉にならない悔しい思いをしただろうなと思いました。でも、人間は環境に慣れる生き物なので、最初は悔しい思いをしたけれども、何度も続けば落胆もしなくなり、やがて何かに期待することをやめていったんだろうなと思いました。期待するだけ損するからこその防衛反応だと思います。
そんな子たちが迎える、久々に大々的に開催されるであろう2023年の成人式。きっと今年こそは大丈夫だろうと思いながらも、仮に中止になってもきっと普通に受け入れられるようになっている子たちがそこにいるんだとしたら……親世代として、期待を捨てることなくこれから生きてほしいと願うんじゃないかと思いました。徐々に期待することを諦めていく様を見て、父親として成人式に何かしてあげようと思う、そこを描くことで親と子それぞれの胸に響くような物語を提供できたらと思い、企画しました。
ドラマ仕立ての本WebCM、監督がもっともこだわったのはどこですか?
冒頭から始まる、甲子園や文化祭、など次々に行事が中止になっていく中で徐々に期待をすることをやめていく描写で表情をなるべく使わずに声で表現したり、時の経過を年号を使わずに、どうやって視聴者に感じさせられるかにこだわりました。「期待することを徐々に失っていく……」というのが企画の肝でしたので、一番時間を使ったかもしれません。
撮影中、渡辺さんはどのような様子だったのでしょうか? エピソードがありましたら教えてください。
演技が非常に上手で、シリアスな部分はMOVIEでも見れるようにしっかり切り替えをしてくださってましたが、音撮りのないシーンでは笑いが生まれるような会話をしてくださり現場に笑いを起こしてました! 朝早く、夜遅くの撮影だったので、場の雰囲気を作ってくださり感謝しております。
今回のCMのPR効果、また、視聴者の反応はいかがでしたでしょうか。
ローンチ 後、すぐにTwitterを中心に反響の投稿も多く、公式You Tubeのコメント欄にもありがたい言葉を多数頂いております。たくさんの世代の胸に届くような作品になったと思うと嬉しかったです。
視聴者に向けてメッセージをお願いします。
ただ、スーツを買って欲しいという気持ちだけではこのMOVIEは生まれなかったと思います。成人式にはスーツを着ない方(袴等)も多くいらっしゃるとは思いますが、成人を迎える方々にこのMOVIEを見て、親への感謝の気持ちや、子を思う気持ちの再確認し、期待を背にこれからを前向きに生きて行こうと思える人が増えれば幸いです。あと、ぜひスーツカンパニーのスーツを宜しくお願いします!(笑)
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