ブラジルのビールブランドCerveza Patagoniaは、同国山奥の壮大な自然に囲まれた環境に「5 Billion Star Hotel(50億星のホテル)」を開設し、新型コロナウイルス感染症の影響で減ってしまった観光客の需要に応えるとともに新たな顧客層の開拓を狙いました。
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「50億星のホテル」は、3つ星や4つ星など、星を基準に評価されがちなホテル業界の慣習と、満天の星空を味わえるという地理的な特長に由来したもの。もっとも“パタゴニア流にアレンジした”というホテルは、2人用のテントを5つほど備えたもので、一般的なホテルとは異なります。
ビールの製造販売を行なう同社が“ホテルビジネス”に着手した理由について、マーケティングストラテジストのEduardo Fernandes氏は「一面に輝く星空の下で自分たちでパンや夕食を作る体験を提供するため」と、ビールとアウトドアの相性の良さを強調しています。
同社のHead of Marketingを務めるThiago Leitão氏は、オープンに伴い「今までの慣れ親しんできた慣習から離れ、星という一方向的な評価軸からも離れ、本当に大切なことは何なのかについて考えるきっかけを提供できればと思っています。画像共有サービスのPinterestと共同で行った調査では、2022年単年で“自然”や“アウトドア”に関する検索が大幅に増加したため、このホテルの成功を確信しています」とコメントしています。
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