CMでは文字通り思考が実体となってさまざまな場面で主人公の行動を阻む様子が紹介されています。冒頭、女性とのデートの様子が映し出されるシーンでは、注文したミルクシェイクを飲もうとすると、突然横から現れた雲のようなもやもやに飲み物をすべてこぼされてしまいます。落胆した表情を浮かべる女性と、唖然とする男性ですが、雲のような存在は雑念が具現化したもので、集中できていないときに現れ主人公の邪魔をしてしまう存在として描かれているようです。
そのあとも、オフィスの会議室で座ろうとした瞬間に椅子を引かれてしまったり、ゴルフ中に打ったボールを明後日の方向に蹴られてしまったり、さまざまな場面で思考が横槍を入れることで思っていたパフォーマンスが発揮できない男性が描かれます。
ラストシーンでは、バスに乗り込み、最も広い後ろの座席に腰を下ろすものの、またしても突然現れた思考に隣に座られてしまい窮屈そうな表情を浮かべます。予想外のタイミングで思考に邪魔をされてしまうことを防ぐために常にリラックスした状態を保とうという、サービスそのものに直接紐付くメッセージをエンタメタッチで描くことで説得性を持たせることに成功したようです。