2020年7月に発生した熊本豪雨災害の支援活動は、100日以上だった現在、メディアで取り上げられることも少なくなってきました。さらに、新型コロナウイルスの影響によって、県外からのボランティアを受け入れることも難しく、未だに発災当時から手付かずの場所も多くあるといいます。そこで今回は、豪雨発災直後から支援活動を続けてきた一般社団法人 熊本支援チームが2020年8月29日にYouTubeで公開したWEBを動画『熊本豪雨災害の支援活動(2020年8月)』をご紹介いたします。

熊本豪雨災害の支援活動状況は…

一般社団法人 熊本支援チームは、東日本大震災・熊本地震での災害支援活動の経験を経て、2020年7月豪雨の発災直後から、熊本県人吉市を拠点に支援を展開しています。

新型コロナウイルスの不安が続き、従来とは異なる災害支援のあり方や県外ボランティア受入れにも模索する日々…。そんな中、人手不足を解決するために、県内の学生が有償で活動できるよう、全国に支援を呼びかけ、クラウドファンディングで2000万円以上の資金調達を達成。100名以上の県内学生が学生支援チームとして参加し、トータルで約1500人がボランティアとして関わっています。

こちらが現地の様子(2020年8月)。床板がはがれ、泥まみれになっており、豪雨による被害に悲惨さが痛いほどに伝わってきます。

支援チームの方々は、この中で黙々と泥出し作業を行っていきます。この動画にナレーションや説明文は一切出てきませんが、映像だけで「泥の街」となった人吉市の現状が伝わってきます。

束の間の休憩、再び作業へ―

泥まみれになって作業した後は、仲間と集まって休憩タイム。

大きな鍋で作った料理を全員で食べ、疲れた体を癒します。束の間の休憩では笑顔も見られ、困難な状況に立ち向かう彼らのポジティブな精神力も感じられます。

そして午後。再び、各々が担当する作業場へ…。

人吉市に今も残る被災した当時のままの家屋。支援チームの方々は、家財出し、室内泥出し、壁剥がし、天井剥がしなど、様々な片づけ作業を続けていきます。

熊本豪雨災害の支援活動の様子を映像にまとめて発信したこの事例。言葉を使わず、映像と音楽のみのシンプルな構成ですが、それにより視聴者は先入観を持たず、自分なりの視点から現状を見ることができます。同チームでは、この他にも『エブリバ!』という活動の中でYouTube生配信を行うなど、現地での状況を伝える発信を続けています。

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