誰かさんのレシピメモ
いつものキッチンで、二人分のハンバーグを作っていたMaiさん。すると、来るはずだった相手から「急な仕事で今日行けなくなっちゃった」と連絡が入りました。
すでに料理の仕込みが終わっていたMaiさんですが、もっと早く連絡が欲しかったとも言えず、しょんぼりしてしまいます。
そこで、気分転換するため古本屋巡りをすることに。手書き風に書かれた「何もない1日」のタイトルが、素朴な雰囲気でMaiさんによく似合っています。
今日は料理と距離を置こうと思っていたにも関わらず、やっぱり手にとってしまうのは料理の本。そんな中、昭和後期の家庭料理の本を見ていたMaiさんは、手書きのレシピのメモが挟まっていることに気が付きます。
自分のために一人前
昭和後期といえば、主婦の家庭料理のハードルが上がりきっていた頃。Maiさんは、”束の間の読書時間にレシピを書き写していた誰か”を想像しながら、その本を買って八百屋へ向かいます。
早速メモを頼りに、スコッチエッグの材料をカゴに入れていくMaiさん。その表情はとっても楽しそうで、料理が好きな気持ちがこちらにも伝わってきます。
買い物から戻ると、早速調理スタート!Maiさんの楽曲『グランマのレシピ』をBGMに、今朝作ったハンバーグのタネを冷蔵庫から出し、ゆで卵を包んでいきます。再び冷蔵庫に入れ、30分休ませている間は、冷製ポタージュ作り。とても手間にかかる作業ですが、レシピの主に思いをはせながら、黙々と作っていきます。
「これを書いた人は、熱々の一番美味しいところを、ちゃんと食べられたのだろうか。一番美味しいところは、誰かにあげてたんじゃないだろうか」…そんな想像をしながら、自分はしっかり味見をするMaiさん。そして、「どこかの誰かさん。今日の私は、自分のために一人前、作ったよ」…そう、心の中で話しかけながら、ごちそうを食べはじめます。
そしてエンディングには、BGMとしてかかっていたMaiさんの楽曲の音量が上がり、今日のレシピを紹介して動画が終了しました。
大人気のYouTubeチャンネルの中で、普段とは違う料理ショートムービーというカタチで、オリジナル楽曲を公開したこの事例。普段の可愛らしさはもちろん、今回は歌という新たな才能も発揮しており、Maiさんの魅力をたっぷりと堪能できる内容となっています。また、自分のために料理を作る楽しみが表現されたストーリーも、「一人前食堂」のコンセプトに合っていて好印象。この動画をきっかけに、ますますファンが増えていきそうな予感がします。
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