それでも踊る
「1000人の女性たちの大舞台、『山鹿灯篭まつり』は、今年の開催が中止となりました」そんなナレーションからはじまったこの映像。“中止”という事実はあるものの、音楽や映像はとても明るく前向きな雰囲気です。
薄桃色の着物を着た女性たちが、頭に煌びやかな飾りをつけると、「それでも私たちは、この夏も踊ります」と宣言。山鹿の様々な観光スポットに、女性が立つ姿が複数の画面に映し出されます。
こちらは、国指定重要文化財として知られる「八千代座」。明治43年(1910)に建設された芝居小屋で、一度は閉館となったものの、30年を超える復興活動、そして大修理を経て、再び芝居小屋として大切にされている場所です。この他にも、燈籠まつりで奉納された燈籠を展示する「大宮神社」や、日本の伝統工法による九州最大級の木造温泉として知られる「さくら湯」といった山鹿市の観光スポットが紹介され、そこで女性が踊る映像が続きます。
それぞれの場面では一名の女性のみが踊っていますが、映像では時折、画面を複数にして一緒に踊っているような絵となっています。
今年は街全体が輝く舞台に
さらに、観光スポットの紹介は続きます。山鹿の食とワインを楽しめる「菊鹿ワイナリー」や、グランピングを楽しめる「癒しの森ゆ~かむ」、地下水を利用したプールが楽しめる「道の駅 鹿北 小栗郷」…。それぞれの場所で、女性たちは伝統的な舞いを一人ずつ披露していきます。
そしてここからは、お洒落なグラフィックも取り入れながら、オススメのスポットを紹介。「山鹿和栗スイーツ/ricca」、「和紙工芸/ヤマノテ」、「馬重/彩座」、「山鹿温泉 清流荘」と、魅力的な場所が次々と登場します。
そして、「誰も想像しなかった灯篭まつりのない8月。それでも山鹿の女性たちは、この夏も、明るく前を向いています」というナレーションと共に、ラフな服装で練習をする様子が映し出されました。
「今年はお客様をお迎えするこの街すべてが輝く舞台に」という言葉と共に、街中で女性たちが踊っています。やがて、夜の神社で、本番の衣装を着て踊る女性たちが映り、毎年の灯篭まつりの雰囲気が画面から伝わってきました。
最後は、去年までの灯篭まつりの様子を空から撮影した映像が流れ、「いつでも、心躍るまち。」というキャッチフレーズが印象的なエンディングとなりました。
灯篭まつりの中止という異例な状況を受け、それでもなお、山鹿市の魅力をアピールしたこの事例。ポジティブなメッセージと画面から伝わる街全体の活力がとても清々しく、これまで知らなかった視聴者も「行ってみたい」と思わせる力がある内容だと感じました。
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