「日本の医療体験を、しなやかに」をミッションに掲げ、最新の技術の医療システムを提供する株式会社カケハシ。同社が開発した電子薬歴・服薬指導システム「Musubi」は、患者さんに真剣に向き合う薬剤師をサポートし、患者さんと一緒に端末画面を見ながら服薬指導ができると好評で、2019年度のグッドデザイン賞も受賞しています。そんな同社が現在、「Musubi」を導入した薬局を通じて、これからの薬局のあるべき姿を探るドキュメンタリープロジェクトを進行中。そこで今回は、その第一弾として公開された「古くてあたらしい薬局」篇のダイジェストムービーをご紹介いたします。

地域に根ざした薬局

大阪にある新千里薬局は、管理薬剤師として働く但田さんのお父さまが昭和42年からはじめた薬局で、地域の人々と関わり合いながら現在まで続いてきました。

子どもの頃から薬局の仕事を見てきた但田さんは、「自分の子供を連れて来てはった人が今度おばあちゃんになって、お孫さんを連れて来はるとかね。親も子も、みんな顔が分かるみたいなとこもね。本来の薬局の姿だと思うんですけどね」と話します。

そんな新千里薬局の在り方に共感した現在のオーナー・川野さん。地域に根ざして薬剤師が活躍するという薬局をやりたいというビジョンを持っていたことから、すでに実践してきた新千里薬局の譲渡を受け、そこに新たな力を加えていこうと考えたそう。その一つとして行ったことが、電子薬歴・服薬指導システム「Musubi」の導入でした。

システムを変えていく中で、「Musubi」は紙からの移行がしやすく、他の電子薬歴と違い、慣れていなくてもとっつきやすかったそう。それもそのはず、「Musubi」は開発当初から薬剤師が参加しており、最適化された業務フローを元に、本当に必要なものだけを使いやすく設計しているので、直観的に操作することができるのです。

患者さんに寄り添う薬局

新千里薬局は、外来対応だけでなく、在宅患者の居宅訪問対応も行っています。

こちらは新千里薬局の薬剤師で、店舗運営部部長の岡田さん。患者さんの家を訪問する中で、「安心してもらう」ということをとても大事にされているそう。患者さんの中には一人暮らしの方も多く、話し相手として楽しみにされている方も。そんな患者さんの立場に立って横に寄り添うという姿勢が、新千里薬局の良さとして受け継がれています。

患者さんと一緒にタブレットの画面を見ながら話をすることができる「Musubi」は、そんな新千里薬局にとって理想的。患者さんの疾患・年齢・性別・アレルギー・生活習慣・検査値、さらには過去処方や過去薬歴を参照することによって、その方にぴったりの服薬指導や健康アドバイスができますし、患者さん自身もその内容を理解することによって、安心して薬を飲むことができます。

何十年も続けてきたからこその強みがある一方で、新しいことに踏み出しづらいというマイナス面も持ち合わせていたという新千里薬局。そんな中、「Musubi」を導入することによって薬剤師の業務負担が大幅に減らすことができ、長い歴史の中で大切にしてきた患者さんとのコミュニケーションにも役立っているようです。

「Musubi」を実際に使っている薬局に焦点をあて、現場のリアルな声を映像にしたこの事例。多くの視聴者にとっては知りえない裏側ですが、薬剤師の方々がどのような想いで働いているのか、またこの「Musubi」を導入することでどんなメリットがあるのかなど、とても興味深く見ることができるドキュメンタリームービーでした。

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