元運転士が見てきた東京
真っ暗なトンネルの中、昔と今をつなぐレールの上を走る東京メトロ。他に誰も乗っていないちょっとふしぎな車内で、二人の対話ははじまりました。
乗っていたのは、俳優の山﨑賢人さんと元日比谷線運転士の佐藤吉宏さん。お二人の年齢は50歳以上も離れています。
早速、東京出身の山﨑さんが「オリンピックがあった64年はどんな感じだったんですか?」と尋ねました。
「東京はね、オリンピックに向けて一色だったんです。」と懐かしそうに答える佐藤さん。その表情からは、当時の高揚感や仕事に対する想いが伝わってくるようです。
「開業、開業でね、線路がどんどんどんどん伸びていったんです。」佐藤さんの言葉を裏付けるかのように、トンネルの中には歓声に沸くオリンピックや新幹線開業の様子、そして若かりし頃の佐藤さんらしき青年の姿など、当時を伝える貴重な写真が次々と映し出されました。
今、そして未来の東京
そんな佐藤さんのお話を聞いて、当時に思いを馳せる山﨑さん。
「そして、今の東京があるんですね。」と、言葉に力を込めました。様々な歴史の先に、自分が今見ている東京があるのだと、改めて感じ取ったようです。
そして二人が乗っていた不思議な電車は、長い歴史のトンネルを抜け、光が見える未来へと走ってゆきました。
いつの間にか不思議な電車を降りて、駅のホームを歩く二人。どうやら色々なお話をするうちに、すっかり打ち解けたようです。これからも2020年の東京オリンピックによって、また新たな物語が生まれていくのかと思うと、今から楽しみですね。東京メトロの新CM「Tokyo Next Story #01」でした。
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