<イン・ダ・ステュディオ>


 昔は私もフィフティのように、イン・ダ・クラブだったのである。オン・ダ・フロアだった時もある。いつでもそこは、人が溢れていた。近田春夫の「金曜日の天使」のような、ガラガラの場末のディスコなんて経験した事が無い。最近は、あれは近田さんの空想だったのではないかと思っている。しかし、それが53にもなるとイン・ダ・ステュディオ、しかもイン・ダ・ステュディオ•アローンになるとは。有識者が見れば、楽譜が1曲は坂本龍一の、もう1曲はダフトパンク楽曲だという事が解るであろう。クラブに毎日、用事があった様に、ディスコのフロアにさえ、毎日用事があった様に、現在私は、毎晩、火急の用事がステュディオにあるのである。たった1人なのにも関わらずだ。

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