*このコンテンツには、若干ですが刺激の強い写真が入っています。ご注意ください。
私は幼少期から刺青を入れたいと思っていた。痛いというリスクはなんともなかった。SMは嗜まないが、痛いのも、痛がらせるのも好きだ。しかし、長い間我が国では、刺青を入れた者を、プール、サウナ、温泉から締め出すという、後述する「刺青の悪用、という文化の流れ」の遺産に依拠した差別行為がまかり通っており、プール、サウナ、温泉をこよなく愛する身として、大変な抑圧感とともに40年以上諦めてきた。どのくらいの抑圧かといえば、よく「泣く泣く諦める」と言うが、実際に涙が流れないだけで、心理的には泣いているに等しいほど。と書けば少しは御理解頂けるかもしれない。
主に海外からの観光客の力によって、こうした差別はここ10数年かけて急激に減り、いつになるかはわからねども、やがて完全解禁の方向に向かっていくだろう。私が歌舞伎町を出て、母を亡くすまでの数年間には、特に急速に進んだ。
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