この日は、整体に行った。当連載の読者の方々ならば、写真を一見してお解りに成るだろう。片山洋二郎先生は、私の体に触るなり「うーん。いつも菊地さんは興奮状態だけど、今日は特別ですね」と言った。事情を説明すると「いやあそれは大往生でしょう。うははははははは」と豪快に笑い、私が興奮を鎮め、正しく集中出来る様、自宅で出来る施術をいくつか教えて下さった。
古い話しだが、アメリカ人が「牛丼(ビーフボウル)はダイエット食である」と認識していたと思うのだが、本物のバカ、失礼、本物の肥満大国の国民の考える事だなあと思う。私は現在、炭水化物抜きダイエットという、湯山玲子氏がダイエットジプシー生活の果てに辿り着いた最後の楽園に、何十年も前から住んでいるが、不謹慎ながら、ダイエットに一番良いのは、セックスと血族の死亡であろう。つまり、血族が全ご健在でノーセックスの人は肥り易い。代謝が上がらないからだ。
私は父親が亡くなったとき、体重が、一切何もしないし、食生活も何も変えないのに、自然に20キロ痩せた。「デギュスタシオン・ア・ジャズ」のジャケットの頃である。表はまだ良い、裏ジャケと中ジャケは酷い。
この段階の世代ではまだ母は死んでいないが、炭水化物は抜いて、ホワイトミートだけで暮らす事は続いていて、この日は、特に素晴らしいとも思えないのだが、「今井屋」に行った。新宿に焼き鳥を食いに来る方には「晴京」をお勧めする。「今井屋」には行かなくて良い。行こうと言われたら「今(は)、嫌」と言えば良い。駄洒落を言ってみても心は動かない。そんな時の今井屋の焼き鳥は絶品である。