どうも、
管理者のNDです。
07月30日は、
慶安川越地震(1649)から370年です。
川越大地震とも呼ばれますが、地震名の分類上ではこちらで今回は表記します。
埼玉県南部側で起きたとされるこの地震は古い地震が故、諸説ありますが、
おおよそM6.5~M6.7、またはM7.0前後の大地震とされています。
今の世代では、中々想像しがたいですが、埼玉県南部震源で確かに
かなり強い揺れが起きたことになります。震源は少し深めながらも、
南関東で起きる直下型地震の一つに数えられます。
この大地震で被害が顕著だったのは、名前通り川越市内でした。
家屋が700棟を超える倒壊数を数え、死者は50人前後と推定されています。
今回は、
「異常震域」をテーマにお伝えします。
日本列島は4つのプレートで形成されているものの内、
関東や東北東部は、北アメリカプレート上に含まれています。
そしてその太平洋沖東側に太平洋プレート、
富士山などを通って西側はユーラシアプレート、
南海トラフの境界の南側がフィリピン海プレートというようになっています。
おそらくこの辺りは理科の授業で必ずやる日本の4つのプレートだと思います。
実際には太平洋プレートは日本の沖にある為、そこに面している陸地はありません。
で、時々鳥島近海や小笠原諸島西方沖などで起きる震源にはよく深発地震が発生します。
つい先日にも起きましたが、
深発地震は正直言ってあまり知られていないマイナーなものだとは思います。
地学などの分野に行かないと習わない方も結構多いことでしょう。
そもそも深発地震は、前述した太平洋プレートと陸地に面している北アメリカプレートの境界で
地震が発生しているのですが、それは授業で習った場所が境界ではありません。
授業で習う図はあくまでも海面上での境界部分であり、そこから地中奥深くに行けば行くほど、
プレート境界型地震とかの図を見れば分かると思いますが、西へ西へずれていきます。
左手・右手とも少し指をまげて左手の先を右手の第二関節と付け根の間に載せてあげれば、
プレート境界面を図示しなくても作ることができます。
それで、深発地震は、右手の第一関節よりも手先の所の境界線で起きている地震というわけです。
そして、異常震域なのですが深い地震になると震源から地表に揺れが伝わってくるまでの間に
色々な要素が加わって地表での揺れの大きさが決まってくるようになります。
浅い震源だと、そういった要素は受けづらいのですが深発地震ではプレートが関係してきます。
そして、そのプレートごとに揺れの伝わりやすさというのは変わってきます。
簡単に説明を言ってしまうと、
北アメリカプレートと太平洋プレートの境界を震源とする深発地震については、
北アメリカプレート上にあると揺れが伝わりやすく、
フィリピン海プレート・ユーラシアプレートを通る場所は揺れが伝わりにくくなります。
そのユーラシアプレート上に位置しているのが最初のに述べた富士山などよりも西側の地域です。
このプレートに面している場所では震源から直上では近くでも揺れが減衰されやすいので、
ほとんど揺れないか、揺れても小さいものであることが多いです。
一部の地域でとびとびに震度計が観測されるのは、地表付近の地盤なども関係はするので、
大阪では震度1で三重や岐阜などは全く揺れ感じないなんてことも全然あります。
逆に、北アメリカプレート上に面している関東や東北東部・北海道太平洋側は、
揺れの起因となったプレート上で揺れが伝わりやすく、遠くまで伝播します。
流石に離れれば離れる程、エネルギーも少しずつ減少はしていきますが、
震源を球で考えるとわかるのですが、浅い震源と深い震源では、深い程「遠さの違い」に
変化がなくなります。だから関東から東北まで震度3~4というような事例が少なくないのです。
※この前即興で作ったイラストをもう少し手直ししてみましたが、これでも適当な点に注意。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は北海道で発生した、蝦夷駒ケ岳大噴火(1640)を紹介します。
管理者のNDです。
07月30日は、
慶安川越地震(1649)から370年です。
川越大地震とも呼ばれますが、地震名の分類上ではこちらで今回は表記します。
埼玉県南部側で起きたとされるこの地震は古い地震が故、諸説ありますが、
おおよそM6.5~M6.7、またはM7.0前後の大地震とされています。
今の世代では、中々想像しがたいですが、埼玉県南部震源で確かに
かなり強い揺れが起きたことになります。震源は少し深めながらも、
南関東で起きる直下型地震の一つに数えられます。
この大地震で被害が顕著だったのは、名前通り川越市内でした。
家屋が700棟を超える倒壊数を数え、死者は50人前後と推定されています。
今回は、
「異常震域」をテーマにお伝えします。
日本列島は4つのプレートで形成されているものの内、
関東や東北東部は、北アメリカプレート上に含まれています。
そしてその太平洋沖東側に太平洋プレート、
富士山などを通って西側はユーラシアプレート、
南海トラフの境界の南側がフィリピン海プレートというようになっています。
おそらくこの辺りは理科の授業で必ずやる日本の4つのプレートだと思います。
実際には太平洋プレートは日本の沖にある為、そこに面している陸地はありません。
で、時々鳥島近海や小笠原諸島西方沖などで起きる震源にはよく深発地震が発生します。
つい先日にも起きましたが、
深発地震は正直言ってあまり知られていないマイナーなものだとは思います。
地学などの分野に行かないと習わない方も結構多いことでしょう。
そもそも深発地震は、前述した太平洋プレートと陸地に面している北アメリカプレートの境界で
地震が発生しているのですが、それは授業で習った場所が境界ではありません。
授業で習う図はあくまでも海面上での境界部分であり、そこから地中奥深くに行けば行くほど、
プレート境界型地震とかの図を見れば分かると思いますが、西へ西へずれていきます。
左手・右手とも少し指をまげて左手の先を右手の第二関節と付け根の間に載せてあげれば、
プレート境界面を図示しなくても作ることができます。
それで、深発地震は、右手の第一関節よりも手先の所の境界線で起きている地震というわけです。
そして、異常震域なのですが深い地震になると震源から地表に揺れが伝わってくるまでの間に
色々な要素が加わって地表での揺れの大きさが決まってくるようになります。
浅い震源だと、そういった要素は受けづらいのですが深発地震ではプレートが関係してきます。
そして、そのプレートごとに揺れの伝わりやすさというのは変わってきます。
簡単に説明を言ってしまうと、
北アメリカプレートと太平洋プレートの境界を震源とする深発地震については、
北アメリカプレート上にあると揺れが伝わりやすく、
フィリピン海プレート・ユーラシアプレートを通る場所は揺れが伝わりにくくなります。
そのユーラシアプレート上に位置しているのが最初のに述べた富士山などよりも西側の地域です。
このプレートに面している場所では震源から直上では近くでも揺れが減衰されやすいので、
ほとんど揺れないか、揺れても小さいものであることが多いです。
一部の地域でとびとびに震度計が観測されるのは、地表付近の地盤なども関係はするので、
大阪では震度1で三重や岐阜などは全く揺れ感じないなんてことも全然あります。
逆に、北アメリカプレート上に面している関東や東北東部・北海道太平洋側は、
揺れの起因となったプレート上で揺れが伝わりやすく、遠くまで伝播します。
流石に離れれば離れる程、エネルギーも少しずつ減少はしていきますが、
震源を球で考えるとわかるのですが、浅い震源と深い震源では、深い程「遠さの違い」に
変化がなくなります。だから関東から東北まで震度3~4というような事例が少なくないのです。
※この前即興で作ったイラストをもう少し手直ししてみましたが、これでも適当な点に注意。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は北海道で発生した、蝦夷駒ケ岳大噴火(1640)を紹介します。
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