どうも、
管理者のNDです。
07月06日は、
美里町集中豪雨(2007)から12年です。
この集中豪雨は、熊本県美里町で起きたものです。
豪雨が非常に局地的で、未明から降り続けた豪雨がこの町を襲いました。
土砂崩れよりかは、河川増水による被害が顕著で1時間に72mm/hの雨を記録するなどし、
津留川が氾濫して、道路を寸断させて孤立が発生するなど、大きな被害になりました。
その被害総額は熊本県美里町だけで、約85億円にも及びます。
しかし、そんな中でもこの集中豪雨での人的被害はなかったのは自治体も述べる通り
まだ不幸中の幸いであったと思います。
広島の土砂災害と同じように、未明から局地的かつ断続的に雨が同じ場所に降り続き、
町もいくつか孤立するなどして救助活動も数日に及ぶことになりました。
今回は、
「避難の目安を鵜呑みにしないで」をテーマにお伝えします。
大雨と一言で言っても、降り方はその時その場で多種多様であり、
同じような気象条件でも、わずかに降る場所・規模が違うだけで災害の起こり方は
あっという間に変わってきます。
特に重要なのは、避難の目安という点においては限界があることです。
自治体の避難勧告・避難指示などは、今や警戒レベル4などと
段階的な措置をとる中で、現状上のランクとなりましたが、この"レベル"が低いうちなら
まだ大丈夫と思ってしまわないかという懸念があります。
というのも、この段階的な引き上げ措置については、
短時間で豪雨になるような災害だと、発令の基準があっという間で数十分遅れるだけで
もう致命的な状態になっている地区なんかも出てきてしまいます。
また、発令自体はあくまでも人間です。
記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報などは、気象庁がデータに基づいて
ほぼ自動で発表してくれる指標ですが、これについてもデータの処理時間には
数分~数十分の誤差を生じることもあります。
記録的短時間大雨情報は、今予測値の段階で解析雨量を発表することもありますが
土砂災害警戒情報に至るまでは、注意報→警報を経てから出ることが多いです。
警報の段階ですでに警戒しなければなりません。
しかし、それさえも間に合わないことがあるのが想定外の災害というものです。
最終的に頼りになるのは、自分の目を始めとする五感です。
これは逆にでも言えることだったりします。
時々、「特別警報が出ているのに全然こっち降っていないんだけれど」という人は、
その感覚を信じていれば全然良いのです。近くで明らかに雨が弱いままで
「こんなんで特別警報になるの?」と思う方は、
川など周辺地域で影響を受けるのを除けば大丈夫です。
つまり、情報を鵜呑みにしないでほしいということなのです。
避難の目安として情報で良く扱えるのは、河川情報です。
河川情報に関しては、自分の目や耳では中々わかり辛いことが多い為に
危険な状態になっているかどうかは、意外にわからないものです。
この情報は優先的に捉えても良いでしょう。
ただし、無関係な河川情報はスルーできるだけの情報を仕分けできるだけの
受け止め方は必要です。
大雨関連の水害に関しては、この辺りをまず念頭に入れておくと良いです。
ここで最も大切なことを言うと、情報よりも素早いのは、自分の目で見るリアルタイムです。
どの情報にもラグがあることを知っておかなければなりません。
避難情報については、ネットに出るまでには20分以上のラグを生じることもあり、
携帯の防災メールの方を受信できる状態にしていないと、避難が遅れることもあります。
その自治体の情報さえも遅れることがあるとなると、情報頼みはダメということになります。
情報は以前にも言った通り、「参考」の一つにしなければなりません。
正しく情報を受け止めて、あなたにとって最善な行動がとれることができるように
自らも努力してみるようにしてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は、静岡で起きた、七夕豪雨(1974)を紹介します。
管理者のNDです。
07月06日は、
美里町集中豪雨(2007)から12年です。
この集中豪雨は、熊本県美里町で起きたものです。
豪雨が非常に局地的で、未明から降り続けた豪雨がこの町を襲いました。
土砂崩れよりかは、河川増水による被害が顕著で1時間に72mm/hの雨を記録するなどし、
津留川が氾濫して、道路を寸断させて孤立が発生するなど、大きな被害になりました。
その被害総額は熊本県美里町だけで、約85億円にも及びます。
しかし、そんな中でもこの集中豪雨での人的被害はなかったのは自治体も述べる通り
まだ不幸中の幸いであったと思います。
広島の土砂災害と同じように、未明から局地的かつ断続的に雨が同じ場所に降り続き、
町もいくつか孤立するなどして救助活動も数日に及ぶことになりました。
今回は、
「避難の目安を鵜呑みにしないで」をテーマにお伝えします。
大雨と一言で言っても、降り方はその時その場で多種多様であり、
同じような気象条件でも、わずかに降る場所・規模が違うだけで災害の起こり方は
あっという間に変わってきます。
特に重要なのは、避難の目安という点においては限界があることです。
自治体の避難勧告・避難指示などは、今や警戒レベル4などと
段階的な措置をとる中で、現状上のランクとなりましたが、この"レベル"が低いうちなら
まだ大丈夫と思ってしまわないかという懸念があります。
というのも、この段階的な引き上げ措置については、
短時間で豪雨になるような災害だと、発令の基準があっという間で数十分遅れるだけで
もう致命的な状態になっている地区なんかも出てきてしまいます。
また、発令自体はあくまでも人間です。
記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報などは、気象庁がデータに基づいて
ほぼ自動で発表してくれる指標ですが、これについてもデータの処理時間には
数分~数十分の誤差を生じることもあります。
記録的短時間大雨情報は、今予測値の段階で解析雨量を発表することもありますが
土砂災害警戒情報に至るまでは、注意報→警報を経てから出ることが多いです。
警報の段階ですでに警戒しなければなりません。
しかし、それさえも間に合わないことがあるのが想定外の災害というものです。
最終的に頼りになるのは、自分の目を始めとする五感です。
これは逆にでも言えることだったりします。
時々、「特別警報が出ているのに全然こっち降っていないんだけれど」という人は、
その感覚を信じていれば全然良いのです。近くで明らかに雨が弱いままで
「こんなんで特別警報になるの?」と思う方は、
川など周辺地域で影響を受けるのを除けば大丈夫です。
つまり、情報を鵜呑みにしないでほしいということなのです。
避難の目安として情報で良く扱えるのは、河川情報です。
河川情報に関しては、自分の目や耳では中々わかり辛いことが多い為に
危険な状態になっているかどうかは、意外にわからないものです。
この情報は優先的に捉えても良いでしょう。
ただし、無関係な河川情報はスルーできるだけの情報を仕分けできるだけの
受け止め方は必要です。
大雨関連の水害に関しては、この辺りをまず念頭に入れておくと良いです。
ここで最も大切なことを言うと、情報よりも素早いのは、自分の目で見るリアルタイムです。
どの情報にもラグがあることを知っておかなければなりません。
避難情報については、ネットに出るまでには20分以上のラグを生じることもあり、
携帯の防災メールの方を受信できる状態にしていないと、避難が遅れることもあります。
その自治体の情報さえも遅れることがあるとなると、情報頼みはダメということになります。
情報は以前にも言った通り、「参考」の一つにしなければなりません。
正しく情報を受け止めて、あなたにとって最善な行動がとれることができるように
自らも努力してみるようにしてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
明日は、静岡で起きた、七夕豪雨(1974)を紹介します。
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