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藤津亮太のアニメの門チャンネル

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第66号(2015/5/23号/月2回発行)

2015/05/23 22:29 投稿

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  • ちびねこトムの大冒険
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 今回から新連載が始まります。水池屋さんによる「原画集」レビュー「理想のアニメ原画集を求めて」です。読み物として、あるいは実用情報としてお楽しみください。
 そして藤津は(本日)23日14時から静岡県藤枝市の郷土博物館で企画展「★なつかしのおもちゃ★昭和アニメヒーロー展」に合わせた講演を行います。タイトルは「アトムからガンダムまで-昭和アニメのあゆみ」。
 http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/kyodomuse_tenji_event_hujitsu.html
 地元のしかも母校のすぐ側にある郷土博物館でのお仕事ということで、なかなか楽しみにしています。
 今月は31日にもSBS学苑の講座があるので、静岡づいている月になりました。
 では、いってみましょうか。

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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.新連載「理想のアニメ原画集を求めて」
4.不定期アニメ日記


最近のお仕事紹介

1.SBS学苑パルシェ校
 5月31日10時半より、静岡のSBS学苑パルシェ校で「アニメを読む」を行います。お題は『新世紀エヴァンゲリオン』(TVシリーズ&旧劇場版)のお話しをします。改めて『エヴァ』とは何だったかを考えたいと思います。
 http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=166173

2.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
 6月20日 『ねらわれた学園』
 7月からのラインナップは
 7月:アニメーター・演出・数井浩子さんをお招きしての「作画のワークショップ」(絵は描かないので絵心なくても大丈夫です)
 8月:アニメの可能性(2)『獣兵衛忍風帖』&『A KITE』
 9月:くれよんシンちゃん『オトナ帝国の逆襲』
 https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/8b0ac380-5d60-6d52-e3df-552b28b9bda4

3.東急セミナーBE自由が丘校「アニメを読む」
 4月から一旦お休みをもらっていた東急セミナーでの講座も7月から復活です。今度はレビュー講座ではなく「アニメを読む」。会場もぐっと都心に近い自由が丘です。サイトのリンクはまでできていませんが、毎月第1日曜日16時からのスタートです。
 7月5日 『たまこラブストーリー』
 8月2日 『サマーウォーズ』
 9月6日 『ルパン三世』シリーズ&『~VS複製人間』


Q&A

 「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
 あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。
 よろしくお願いします。


新連載「理想のアニメ原画集を求めて」

文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

第1回『化物語 KEY ANIMATION NOTE 上巻』

 どんなアニメファンでもアニメの原画集を手に取る理由はひとつ、それはそのアニメのために描かれた絵が見たいからだ。
 アニメのために描かれた絵が見たい、もっと見たい、できるなら一枚でも多く見たい。そんな欲求に答えてくれるのが、この『化物語 KEY ANIMATION NOTE 上巻』だ。
 とにかく分厚い。上巻だけでも1112ページ。三分冊されているとはいえ、一冊でもこれだけ分厚い原画集を見ることはなかなかない。
 原画集としての美点はその分厚さだけではない。まずは本文がフルカラーであること。多くの原画集に掲載されている絵は白黒の画像がほとんどで、実際に紙の上に描かれた絵の本当の色が分かることは少ない。
 実際の原画では、「実線」と呼ばれる黒い主線の他にも、「色トレス」と呼ばれる影や光の色の位置を指定する線や、その色面が塗り分けられた状態で描かれており、完成画面とはまた異なったカラフルな絵としての良さがある。この本では、その原画のフルカラーの状態を見て楽しむことができる。
 フルカラーの利点は、他にもある。アニメ制作では一つの画面、一枚の絵でも、多数の工程を経ており、また絵自体にも複数人の手が入ることによって完成している。そうした作業工程を分かりやすく分割しているのが、使用される紙の色である。アニメが描かれる紙は、白い紙だけではない。その作業の役割分担によって複数の色の紙が使い分けられることが多い。
 本文を見ると分かるように、この本に掲載されている絵は白だけでなく、ピンクや黄色の紙が使われている。その紙の色の違いは、それぞれ異なる役職の人が描いた絵であるということを分かりやすく示すためのものなのだ。
 正方形に近い、原画集としては一風変わった判型になっているが、そのページの埋め方にも無駄がない。1ページに1枚しか絵が掲載されていない原画集というものは多いが、そのほとんどに無駄なスペースが発生している点で、とても残念な物になっている。映像のサイズがビスタサイズが基本となった現在、縦長の本の形とアニメの原画の形とでは折り合いが悪く、この点は原画集の一つの命題と言っても良い。この本の判型、その絵の掲載の仕方には、その点に関して一つの成功が見られる。一枚絵として見せたい絵は大きく1ページに一枚。動きを見せたい絵では連続して絵が掲載されているが、それでいて独特の判型のページの中には無駄がない。取り上げられているカット自体の取捨選択もとても良い。どちらの場合でも、絵自体が他の原画集と比べて比較的大きく掲載されているのもこの本の良いところだ。
 判型の形を活かし、下方の余った部分に本編映像のキャプチャーや、各スタッフのコメントが掲載されている。それを読むことで、完成画面と見比べることもできる、アニメ本編を見直すための手引ともなっている。
 なかなか手を出しづらい値段の本ではあると思うけれど、それに見合う大きな満足感のあるアニメの原画集になっている。

(『化物語 KEY ANIMATION NOTE 上巻』/シャフト/7,020円)


不定期アニメ日記

 先日7日は、阿佐ヶ谷ロフトで行われた『アニメーター大橋学 トークイベント』で聞き役を務めました。
 『ちびねこトムの大冒険』スペシャルイベントというサブタイトルがついている通り、諸事情により制作当時公開されなかった同作に関連して企画されたイベントです。

 

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