アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第65号(2015/5/10号/月2回発行)

2015/05/11 00:47 投稿

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  • 安寿と厨子王丸
  • 空飛ぶゆうれい船

 もろもろ立て込んで作業時間がとれず、メルマガの発行が遅れてしまいました。大変申し訳ありませんでした。
 今年前半の〆切りタイトロープもあと一息で区切りがつきそうです。とはいえ5月は外出も多く、まだまだ予断は許しませんが……。
 では、今回もいってみましょうか。

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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.前回のアニメの門チャンネル
4.不定期アニメ日記


最近のお仕事紹介

1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
 5月以降のラインナップは次の通りです。
 5月16日 アニメの可能性(1)『安寿と厨子王丸』『空飛ぶゆうれい船』
 6月20日 『ねらわれた学園』

2.SBS学苑パルシェ校
 5月31日10時半より、静岡のSBS学苑パルシェ校でーで「アニメを読む」を行います。お題は『新世紀エヴァンゲリオン』(TVシリーズ&旧劇場版)のお話しをします。レジュメは中日文化センターのものと同じです。エヴァ・イヤーですから……。
 http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=166173

3.藤枝市郷土博物館・文学館 (静岡県)
 「昭和アニメヒーロー展」 開催に合わせて、5月23日(土)14:00より、「アトムからガンダムまで -昭和アニメのあゆみ」というお話をします。入館料のみで、講演自体は無料です。生まれ故郷での講演です。
 http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/kyodomuse_tenji_topics_shouwaanime.html

4.「『デス・パレード』スタッフトークショー」@ロフトプラスワン
 5月13日夜に、『デス・パレード』のトークショーがあり、進行役で登壇します。
立川譲(監督)、栗田新一(キャラクターデザイン)、角木卓哉(アニメーションP)ほかみなさんにお話をうかがいます。
 http://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/date/2015/05/13

5.連載「四代目アニメの門」
「アニメーション制作者 実態調査報告書2015」の紹介と私見について書きました。
 http://bonet.info/review/9266


Q&A

 「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
 あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。
 よろしくお願いします。


前回のアニメの門チャンネル

 前回のアニメの門チャンネルは、アニメ!アニメ!ビズの数土直志編集長をゲストに、アニメビジネスの最近のトレンドについてうかがいました。
 トピックは大きく3つ。

 1)アニメジャパン2015はどうだったのか。
 2)配信ビジネスのこれから。
 3)海外展開のこれから。

 1)アニメジャパンについては、昨年と比べてもよくなっていたと思うというのが、数土さんのまとめ。これは僕も同感です。今年からビジネスエリアができて、国際見本市としての機能も強化されたことも、効果があったそうです。リクエストとしては、数土さんとしては「宣伝の側面だけではない切り口(たとえばビジネスセミナーの演題とか)の充実」、僕としては「クリエイターズワールドの復活」という感じでした。
 親子連れについては、東京都が学校を通じて招待券を配るなどしたTAFのようなやり方ができないので、これから知名度があがればもっと増えるのでは、という話が出ました。

 2)については黒船上陸と話題のNetflixからスタート。数土さんの見方では、「作品の売り先が増える」「オリジナル企画に積極的」という点で、アニメ業界には短期的にはプラスなのではないか、と。ただ外資なのでビジネスが不調なら撤退することもありえるわけで、そこに頼り切っちゃうビジネスモードにならないほうがよいかも、という意見もあるそうです。
 専門配信サイトであるdアニメやバンダイチャンネルはコア向けでHuluやNetflixは一般向けという住み分けになるであろうと。
 で、そうなった時に製作委員会で幹事を務めることが多いパッケージメーカー(ビデオメーカー)はどうなっていくか。これまでのノウハウを生かして企画・製作に特化することになるのでは……という未来予想の話も出ました。

 3)で、そのメーカーの一つであるアニプレックスがヨーロッパ進出を進めている件について。数土さんの解説によると、アニプレックスは北米進出にあたって「日本のマニア向けビジネスをそのまま持っていく(高付加価値高価格商品を売るetc)」ことで一定の成功を収めたので、それをヨーロッパに展開しようとしているのではないか、とのこと。
 もう一つは、クールジャパン機構の投資先で、ばらばらに見えるけれどアニメを海外でセールスするのに必要な「上流」から「下流」までそれぞれの事業に投資しており、点を線にする思惑があるのではないか、という読みでした。

 有料配信のほうは『ユリ熊嵐』の振り返り。キャラクター配置図を書いて、そこからどういうドラマ構成になっているかを改めてまとめてみました。『ユリ熊嵐』は終わって見ればすごくシンプルな話で、そういう意味では、見ればわかることを改めて整理して説明した感じの内容でした。
 関連作品としては『トーマの心臓』(萩尾望都)と『テルマ&ルイーズ』(リドリー・スコット監督)を挙げました。


不定期アニメ日記

(話題その1)

 買ったけれどずっと見ていなかった『昭和元禄落語心中』7巻に同梱されていたOVA「与太郎篇・前編」を見ました。
 周囲のマンガ・クラスタの人から「よかった!」とは聞いていたのですが、確かに力作でした。ラストで与太郎役の関智一さんが、「出来心」をまるまる話すというくだりは、見応えがあります。
 個人的に「おお」と思ったのはその前。与太郎のもとに、ヤクザ時代のアニキがやってきて、落語なんかやめてまたおもしろおかしくやろうというくだり。

 

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