次回のアニメの門チャンネルですが、いろいろ考えまして『ガンダム Gのレコンギスタ』を取り上げることにしました。タイトルは「元気なGは、富野のG『Gレコ』を振り返る」。
 無料配信のほうは今まで登場されたことのない方にゲスト交渉中。もし登壇難しいとなれば、僕ひとりになるかもです。
 有料配信のほうは、シークレットゲストとしてMさんです。富野監督に近い方ですので、『Gレコ』というより、富野監督のものの見方考え方に迫ることができれば。
 というわけでTS予約できるようになりましたら是非よろしくお願いします。


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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.私のおすすめ
 リアリティのための"曖昧さ"~『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』 徒然さん(@tsurezurenotes)
4.不定期アニメ日記




最近のお仕事紹介

1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
 4月以降のラインナップは次の通りです。大河内さんゲストの「脚本について」は副題「プロットを書いてみよう」として、お話作りを体験してもらうワークショップです。
 4月は人数が多くなりすぎると難しいので、4月単体枠での申込みに人数制限を設けました。そろそろ残り枠少ないそうです。
 4月18日 特別講座「脚本について(仮)」 ゲスト講師 脚本家・大河内一楼
 5月16日 アニメの可能性(1)『安寿と厨子王丸』『空飛ぶゆうれい船』
 6月20日 『ねらわれた学園』
 https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/6866f63b-7c13-028b-5f80-54c9f8c3c91c

2.栄・中日文化センター
 4月25日15時より、栄・中日文化センターで「アニメを読む」を行います。お題は『新世紀エヴァンゲリオン』(TVシリーズ&旧劇場版)。東京以外での講座は貴重ですので、中京地区の皆様は是非おこしください。終わった後は有志で簡単な懇親会も行います。
 http://www.chunichi-culture.com/programs/program_161132.html

3.SBS学苑パルシェ校
 5月31日10時半より、静岡のSBS学苑パルシェ校でーで「アニメを読む」を行います。お題は『新世紀エヴァンゲリオン』(TVシリーズ&旧劇場版)のお話しをします。レジュメは中日文化センターのものと同じです。エヴァ・イヤーですから……。
 http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=166173


Q&A

「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。
 よろしくお願いします。


私のおすすめ

 徒然さんより投稿いただきました。昨年の話題作の魅力を「曖昧さ」というキーワードで切り取っています。

リアリティのための"曖昧さ"~『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』

投稿者:徒然さん

 秘宝「リトルコメット」を盗みだすため東ドロア国に潜入したルパン三世と相棒の次元大介。二人はやすやすとお宝の奪取に成功するが、逃走中に何者かに狙撃される。彼らを狙ったのは凄腕の殺し屋ヤエル奥崎、目的は次元の暗殺だった。背後に浮かびあがる東ドロア政府の機密文書「カラミティファイル」の存在。時を同じく峰不二子もファイルを狙い囚われの身になる。不二子の身に危機が迫り、ヤエルの銃弾が次元を貫く。カラミティファイルに隠された陰謀とは?。ルパンは不二子を救い出せるのか?。そして凶弾に倒れた次元の運命は?
 2012年にテレビ放送された『LUPIN the Third -峰不二子という女-』のハードボイルド路線を引き継ぎ、同作のキャラクターデザイン・作画監督であった小池健が監督をつとめた2014年の劇場作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』。ヤエル奥崎と次元の息詰まるプロフェッショナル対決も見物だが、今回注目したいのは『ルパン三世』という作品が現代のアニメーションとしてリアリティを保つために工夫されている3つの"曖昧さ"だ。
 1つは時代性の曖昧さ。冷戦時代の東ドイツを思わせる東ドロアは1960~70年代を想定してデザインされている。しかし冷戦構造が終結して久しい現在において、テレビスペシャルを通してルパンを知ったような若い世代が、時代背景を含めそこにリアリティを感じるのはなかなか難しい。しかし本作では街中に設置された高性能な監視カメラ、ヤエルが作るロボット、網膜へのカメラ投影装置など、配置されたガジェットに現代的な要素を加え、さらに政治構造や時代的なアイコンを極力持ち込まないことで時代性を曖昧にしている。それにより幅広い受け手が背景にとらわれずに舞台を楽しめるよう工夫されている。
 もう1つはルパンがおこなう盗みの動機の曖昧さ。「財宝を狙う大泥棒」という設定がリアリティを持ちにくい現在、ルパンは物語開始わずか5分で、さしたる理由も障害もなく目的のリトルコメットを盗み出してしまう。その後に物語の争点となるのは不二子が狙うカラミティファイルだ。現実味の薄い「財宝の奪取」を動機も背景も描かない「お約束」として序盤にさっさと済ませ、ルパンが狙う対象ではないが現代的にはお宝の説得力をもつ「国家の機密情報」をメインに据える。それによって盗みのリアリティを確保しつつ、キャラクター達を物語にうまく絡ませることにも成功している。
 そして最後の1つ。それはキャラクターの年齢の曖昧さだ。次元大介が何歳かご存じだろうか?。彼に明確な年齢設定はないが、ルパンとほぼ同い年とされている。テレビ第1シリーズではルパンは20代後半に想定されていた事を考えると、二人が出会ったばかりの頃を描いたという本作では、次元はまだ20代の若者のはずだ。であれば、本来は「ベテランの殺し屋ヤエル奥崎に立ち向かう若きガンマン」という構図になるはずなのだ。しかし劇中ではむしろ次元の方こそがベテランであるかのように錯覚する。それを後押ししているのは次元を演じる小林清志の声だ。
 長らく次元を演じる小林も既に83歳。ルパンと次元を除いた主要キャストが一新された中で、その声にはどうしても"老い"を感じざるを得ない。しかし本作においてはその"老い"がプラスとなり、外観と声のギャップが作用して次元の年齢を曖昧にしている。それにより次元とヤエルが対等に見え、プロフェッショナルな部分に焦点が当たった対決が鮮明になる。一度敗れた次元のリベンジに透けて見える意地やプライドも、もし「ヤング次元」と視聴者が捉えていればその見え方も異なっただろう。年齢が曖昧だからこそ、『許されざる者』でイーストウッドが演じた老ガンマンのマニーよろしくその意地やプライドが非常に強烈に感じられ、経験に裏打ちされた機転による勝利と合わせ、クライマックスのカタルシスへ導いているのである。
 『ルパン三世』の基本部分から時代性に合わない点やキャラクターの年齢などを曖昧にすることで、現代的なリアリティを得る事に成功した本作。だがそれは盗みが主目的ではなく、各キャラクターに焦点を当てたスピンオフシリーズだからこそ可能であった手法だ。これから先、本作のような路線でスピンオフではない『ルパン三世』本編が再び描かれる時、どのように現代的なリアリティを確保していくのか?シリーズの行方に注目したい。


不定期アニメ日記

 今年のAnimeJapanはスケジュールの都合で2時間ぐらいしかいられませんでした。日曜日の午前にざっと見たのですが、親子ゾーンが充実していて、昨年の欠点がかなり修正されたんだなぁと思いました。
 http://animeanime.jp/article/2015/03/22/22502.html
 ※リンク先はいずれもPS4のゲームのCFがうるさいので要注意※

 今年のAnimeJapanについては、アニメ!アニメ!さんがライターを大量投入して、絨毯爆撃みたいな取材を繰り広げていまして、それを見るとかなりの雰囲気が掴めると思います。
 http://animeanime.jp/special/322/recent/AnimeJapan