日本共産党の山下芳生書記局長は18日、国会内で記者会見し、米軍新基地建設に向けて防衛省沖縄防衛局が沖縄県名護市辺野古で浮標(ブイ)敷設(14日)やボーリング(掘削)調査のための台船設置(17日)を強行したことについて、「県民の声を無視し、民主主義を踏みにじる暴挙だ」と批判しました。
さらに山下氏は「(安倍政権には)新基地建設を既成事実化し、沖縄県知事選(11月16日投開票予定)の争点にならないようにする思惑があるのだろうが、きわめて浅はかなもくろみだ」と指摘。沖縄祖国復帰をかちとるかつての島ぐるみのたたかいにも言及し、「こうした行為は県民の怒りの火に油を注ぐ結果にならざるをえないだろう」と警告しました。
山下氏は、県民の怒りのたたかいと連帯し、沖縄の現地でもたたかいの一翼を担って全力で奮闘すると述べ、「全国が沖縄に連帯して共にたたかうことが大事だ」と強調しました。
広島・長崎・沖縄
亡国政治「矛盾が劇的に拡大」
日本共産党の山下芳生書記局長は18日の記者会見で、「お盆を前後して、安倍政権の暴走・亡国の政治と国民との矛盾があらためて劇的に拡大している」として、米軍新基地建設に向けたボーリング(掘削)調査を強行する防衛省沖縄防衛局の暴挙や、広島、長崎両市での安倍晋三首相の発言を批判しました。
山下氏は、広島市での平和式典(6日)で問題になった安倍首相の「コピペ(切り貼り)」のあいさつについて、「被爆地、被爆者を愚弄(ぐろう)、冒涜(ぼうとく)するものだと言わなければならない」と批判しました。
また、同市での被爆者団体代表との懇談(6日)で被爆者から集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回を要求され、長崎(9日)では被爆者代表から「憲法を踏みにじる暴挙だ」との声が上がったのに対して安倍首相が「見解の相違」の一言でかわそうとしたことに言及。「『ノーモア・ヒバクシャ』『ノーモア・ウオー』の被爆地・被爆者の精神を真っ向から踏みにじる態度に怒りが噴き上がっている」と述べました。