成立後も続々
秘密保護法の強行採決に反対する学者の声が、成立後もさらに大きく広がっています。「特定秘密保護法に反対する学者の会」の声明への賛同者は、学者3511人(10日現在)に達し、いまも増え続けています。
法案の成立を受けて「会」は7日、秘密保護法の強行採決への抗議声明を発表し、「特定秘密保護法案に反対する学者の会」を、「特定秘密保護法に反対する学者の会」に改称。引き続き秘密保護法に反対するとしています。
声明は、秘密保護法を「憲法の定める基本的人権と平和主義を脅かす立法であり、日本の民主主義を戦後最大の危機にさらすもの」とし、強行採決されたことにたいし「深い憂慮と強い憤りを覚え、この暴挙に対する抗議」を表明しています。
賛同者には、滋賀大学学長の佐和隆光氏や和歌山大学学長の山本健慈氏も含まれています。このほかに院生、学生など1209人が賛同をよせており、合わせて4720人におよびます。
会の活動は、アメリカ科学振興協会の雑誌『サイエンス』にも掲載されました。
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特定秘密保護法に反対する学者の会 ノーベル賞受賞者の白川英樹氏、益川敏英氏を含む、分野をこえた著名な学者31人で結成。11月28日に秘密保護法案の廃案を求める声明を発表しました。会には内田樹神戸女学院大学名誉教授、加藤陽子東京大学教授、姜尚中聖学院大学全学教授などが参加しています。