めるまがアゴラちゃんねる

2014年12月第4週

2014/12/31 14:57 投稿

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めるまがアゴラちゃんねる、第122号をお届けします。
配信が遅れまして大変申し訳ございません。

また、めるまがアゴラちゃんねるは、2014年末を持ちましてしばらく「休刊」します。読者の皆さまには長い間、愛読していただき、感謝いたします。ありがとうございました。また、復刊した場合はどうかよろしくお願い申し上げます。



コンテンツ

・今週の池田信夫
 アゴラ研究所所長、池田信夫のエントリーでアクセスが多かった記事を紹介します。

・ゲーム産業の興亡(134)
パソコン向けコンテンツ流通プラットフォーム「Steam」の強み
新清士(ゲームジャーナリスト)


アゴラは一般からも広く投稿を募集しています。多くの一般投稿者が、毎日のように原稿を送ってきています。掲載される原稿も多くなってきました。当サイト掲載後なら、ご自身のブログなどとの二重投稿もかまいません。投稿希望の方は、テキストファイルを添付し、システム管理者まで電子メールでお送りください。ユニークで鋭い視点の原稿をお待ちしています http://bit.ly/za3N4I

アカシックライブラリー(旧アゴラブックス)は、あなたの原稿を電子書籍にして販売します。同時にペーパーバックとしてAmazon.comサイト上で紙の本も販売可能。自分の原稿がアマゾンでISBN付きの本になる! http://bit.ly/yaR5PK 自分の原稿を本にしてみませんか?


今週の池田信夫

憲法改正は「大改革」ではない
http://agora-web.jp/archives/1625830.html
安倍首相の組閣後の「戦後以来の大改革進める」という記者会見に違和感を覚えた。憲法改正が困難であることは事実だが、それよって具体的に何が「改革」されるのだろうか。

アベノミクスは政府債務を踏み倒す「金融抑圧」
http://agora-web.jp/archives/1625599.html
井本省吾氏の記事に補足しておく。問題のピケティの発言は、「日本政府は2〜4%程度の物価上昇を恐れるべきではない」というものだ。これは金融政策に否定的な彼には珍しいが、ねらいは景気対策ではない。

靖国神社って何?
http://agora-web.jp/archives/1575388.html
安倍首相の靖国神社参拝が話題になっています。実際に行った小学生は少ないと思いますが、これは東京の九段にあります。都心なのに静かで緑の多い、美しい神社です。
これは幕末に天皇家の社としてつくられ、「東京招魂社」と呼ばれていました。明治時代に靖国神社という名...

アベノミクスの終焉
http://agora-web.jp/archives/1621033.html
今年の7?9月期のGDP速報値が、予想以上に悪かった。これを増税の影響だという人が多いが、それは誤りである。増税の影響は一過性なので、右の図(朝日新聞)の比較でもわかる通り、半年たつとGDPはプラスに戻るのが普通だ。増税率はほとんど同じなので、この差は消費税以外...

吉田レジームと岸レジーム
http://agora-web.jp/archives/1626090.html
安倍首相の最大の目的は憲法改正だろうが、彼の祖父がそれに情熱を燃やした時代とは、国際情勢は大きく変わった。基本的なことだが、安倍氏が理解しているかどうか疑わしいので整理しておきたい。

集団的自衛権と集団安全保障は違う
http://agora-web.jp/archives/1626174.html
来年の国会では集団的自衛権をめぐる論戦が始まるが、せめて本書に書かれている基礎知識ぐらい理解してほしいものだ。本書のQ31では、今年6月15日の「後方支援、独軍55人死亡 アフガン戦争」という朝日新聞の記事を取り上げている。これは「集団的自衛権 海外では」とい...

リフレって何だったの?
http://agora-web.jp/archives/1625935.html
日経新聞の経済教室で、日銀の岩田副総裁が「レジーム転換が効果発揮」と書いています。レジーム転換ってよくわからないけど、彼は「2015年3月までに2%にならないと辞任する」と約束しました。その物価上昇率はどうなったんでしょうか?


特別寄稿:新清士(ゲームジャーナリスト)

ゲーム産業の興亡(134)
パソコン向けコンテンツ流通プラットフォーム「Steam」の強み

米Valveのパソコン向けのコンテンツ流通プラットフォーム「Steam」のクリスマスに合わせたホリデーセールが始まっている。年末まで、日替わりで、様々なゲームのディスカウント販売が行われる。

このプラットフォームでは約3000タイトルのゲームのダウンロード販売が行われているが、ディスカウントは強烈で通常の時期の10倍以上の売り上げがあるといわれている。

例えば、現在ディスカウントで販売されている米Bethesda Game Studiosのロールプレイングゲーム「The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)」を紹介したい。11年にXbox360とPS3用に発売され、全世界で1400万本以上と大ヒットしたものの、すでに家庭用ゲーム市場では、中古品が出回っており、新しくゲーム会社が売り上げを出すことは難しい。

ところがパソコン版として、Steamでダウンロード販売を行うことで、現在まで、まだ購入したことのないユーザーに売り込むことに成功できている。しかも、価格を改定し、値段を安くして販売している。

通常価格は、1980円だが、24日まで75%のディスカウントが行われており、495円で販売されている。筆者もこのゲームはクリアしているが、ファンタジー世界の一つの地域を自然も含めてすべて作り込んでいる巨大な世界観に、ゲームそのものも全体のボリュームが100時間は遊べる非常にスケールの大きなゲームで、高い評価を獲得している。それを500円で買えてしまうことを考えると、とてもお得な価格だ。


■追加コンテンツをユーザーが発表できる仕組みを整備

家庭用ゲームとして商品寿命が終わったゲームを、ダウンロード販売することによって、寿命を延ばしている。また、家庭用ゲーム版を購入したユーザーが、再度パソコン版を購入することも期待されている。パソコン版ならではの機能があるためだ。

「スカイリム」は家庭用ゲームに画質を最適化して作成されているが、高性能なパソコンで開発を行えば、より豪華なグラフィックスで楽しむことができる。

また、ユーザーがゲームのデータの一部を改造することが認められており、そのデータをユーザー同士で共有することができる。Steamには、「Creation Kit and Steam Workshop」という機能があり、ゲーム側で対応すれば、どういうデータをユーザーが改造することができるのかの範囲を決めることができる。また、データの交換もSteam内で簡単にできるようになっている。

人気があるのは、キャラクターの武器の追加データだ。MATY743氏が作成・公開している「Noldor Content Pack」は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するエルフ(Noldor)が使っている武器を再現したデータだ。甲冑や盾、剣などが追加されており、簡単な設定をするだけで、プレイヤーは自分のゲーム中にその武器を登場させることができる。

ゲーム内に建物を追加するデータもある。「Water-fall Shack (2 Levels)」は、ゲーム中に登場する巨大な滝の近くに家を追加するデータだ。崖に設定された家からの眺めはよく、ゲームを探索する楽しさをさらに追加している。

こうしたユーザーが作成したデータは、数千も登録されており、自由にデータを改変できない家庭用ゲーム版にはない魅力となっている。いくら、家庭用ゲーム版が大ヒットタイトルとなったといっても、まだまだゲームそのものを遊んだことがない人の方が多いため、掘り起こせる余地はまだまだあるということだろう。

ゲームそのものも3年前のゲームはまだまだ陳腐化しておらず、魅力は減少していない。定期的に行われるディスカウントで、「スカイリム」は頻繁に目玉ゲームとして紹介されることが多い。


■ウィンドウショッピングをしたくなる多くのゲームの割引

Steamで、ディスカウントされているゲームは非常に多く、また値引率も違い、価格も違う。また、数日ごとにころころと変わるので、ユーザーは自分が欲しいゲームが安くなっているのではないかと、ウィンドウショッピングに関心を持たせる傾向がある。ディスカウントされているのは、旧作ばかりではなく、今年発売になった新作も少なくない。

11月に発売になったばかりのアラスカのイヌイットの民話をテーマにしたアクションゲーム「Never Alone (Kisima Ingitchuna)」は、24日まで、33%の値引率の991円で販売されている。同じく今年発売になった、トラック運転シミュレータの「Euro Truck Simulator 2」は、1月2日まで、75%引きの620円で発売されている。

多くのゲームの価格設定は、ディスカウント後にも、1000円前後に設定されており、また、アイテム課金モデルのゲームは少なく、売り切り型のゲームが中心だ。Steamは、スマホのApp Storeや、Google Playといったものよりも価格コントロールをしている。

開発者は50%前後の収入を得られるため、100円前後でも売り切り型の販売モデルが成り立ちにくいスマホゲームとの違いを生みだしている。売り切り型ゲームの開発者でも、一定の収益を得やすい環境を整備することに力を注いでいる。

日本では、ゲームの中心は、スマホゲームに移っているが、世界的には、まだまだパソコンゲームの市場は十分にあり、販売が難しいと考えられてきている売り切り型のモデルの市場を、Steamは着実に築いている。パソコン市場から、売り切り型市場を守り続けているSteamの動きは、来年も、大きく注目され続けるだろう。



□ご意見、ご質問をお送り下さい。すべてのご質問に答えることはできないかもしれませんが、できる範囲でメルマガの中でお答えしていきたいと思っています。連絡先は、sakugetu@gmail.com です。「新清士オフィシャルブログ」http://blog.livedoor.jp/kiyoshi_shin/ も、ご参照いただければ幸いです。

新 清士(しん きよし)
ジャーナリスト(ゲーム・IT)。1970年生まれ。慶應義塾大学商学部、及び、環境情報学部卒。他に、立命館大学映像学部非常勤講師。国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)名理事。米国ゲーム開発の専門誌「Game Developers Magazine」(2009年11月号)でゲーム産業の発展に貢献した人物として「The Game Developer 50」に選出される。日本経済新聞電子版での執筆、ビジネスファミ通「デジタルと人が夢見る力」など。
Twitter ID: kiyoshi_shin

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