弦交換ついでにお掃除の巻 その
3martin D-28


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ギター紹介

martin D-28 1979年製】

20代の頃、どうしても欲しくて御茶ノ水の楽器店に行くと3台のD-28があり、その全てを1時間ほど弾き比べて悩んだすえ、一番音量のあるこの1本に決めました。当時は貧乏で金が無かったため、なんと「男の36回払い」という分割を組んで支払いました。3年経たないと自分の物にならない。(笑)

仕様は、(トップ)シトカスプルース単板、(サイド、バック)インドローズウッド単板、(指板、ブリッジ)黒檀、(ネック)マホガニー、(使用弦)エリクサー フォスファーLight

音は、よくアコギの基本の音と言われますね。私のD28は、マーチン音プラス音量があります、軽く弾けばやさしく、強く弾けばガッツンとアクセントを付けてくれます。激しいストロークでも暴れないところはさすがですね。長年使って来ました風格は出てきましたが、そろそろ全体的な調整が必要な時期だなと思っています。

    まずは掃除と弦交換の準備(クロス、ポリッシュ、オレンジオイル、ニッパ等々)して始めましょう。 

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    ボディトップ確認。あちこちに打痕や弾き傷、ラッカーのヒビ、ちょっと膨らんだお腹、長年酷使してきた経過が良く分かりますね。


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ここからは部分ごとに見ていくことにしましょう


   
ヘッド・ナット付近から…。

・ヘッドロゴは今のD-28と違いは地味、そのうえだいぶ焼けてきてくすんでいます。

・ペグはシャラー製です。ちょうど1979年ころにグローバーから変更になりました。

・ナットは、リペア工房のサイトの真似ごとをして取り外し、ナット下の接着剤を除去しました。接着はしていないので弦を外すとポロリと外れます。(笑)


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    指板、ネック付近…。

・指板は長年弾いてきたため、押さえた跡がしっかりわかりますね。

・フレットは1度も交換していないので12弦側は凹んで、36弦の巻弦部分は平らになってきています。

・写真で分かり辛いと思いますが、ネックは、弦を張った時に若干順ぞりしますが、今のところほぼ真っすぐです。弦高は、サドルをギリギリまで下げても612フレットで3もうそろそろネックのリセットが必要なのかな。

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    ボディー表面…。

・板目は、2㎜~3㎜の真っすぐな目のシトカスプルースを使っています。中心部が少し広く4㎜前後のところもあります。ラッカーも焼けていい色になってきました。

・この頃のマーチンはピックガードの上から塗装がしてあるため剥がれるとマーチンクラックになります。例外なくこのギターもその症状になりましたので、べっ甲柄のピックガード交換とクラック修理をしました。

・最近気になっているのは、ブリッジの剥がれです。少し浮いており、そろそろ脱着が必要なのかな。

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    ボディー裏面…

・購入の時にとても気になったのが、この裏面の中心部にあるローズウッドの節のようなもの。音はいいのだけど見た目が良くなかったので悩んだことを覚えています。

・傷は演奏中についたベルトのバックル傷と落とした時についたヒビ。本当に申し訳ないと思っています。 

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     ボディー側面…

・今ではあまり見かけないローズウッドの木目ですよね。綺麗ですよね。

・エンドピンは20代の頃、カワセ楽器でバーカスベリー(懐かしい)というピックアップを付けてもらった時の物です。今は、別のピエゾに付け替えましたが、エンドピンはそのままです。

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     点検(…というか、確認)も終わりましたので、掃除をして弦を張りましょう。

・指板とブリッジにたっぷりとオレンジオイルを塗布しボディーは綺麗に乾拭きします。

・使用弦はエリクサー弦 フォスファーlightです。

・サドルはギリギリに下げていますが、弦を張った時に巻弦の折り返し部分がサドルにかかってしまうため、ボールエンド?を1個はさんでいます。

・弦高、12フレットで6弦が3㎜、1弦が2.6㎜位です。

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    保管はハードケースにしまうようにしています。何かあってからでは遅いですからね。弦を緩めることについては、色々説がありますが、私はネックが真っすぐに戻った状態で保管したいので、ゆるゆるにして保管します。

以上。「弦交換ついでにお掃除の巻その3」 martin D-28でした。

今日もいい音を奏でています。