音楽制作プロジェクト「On-premises」提供による『黒子の音源』シリーズ第50弾です。
 
動画は↓こちら
https://www.nicovideo.jp/watch/so40439001

 この『黒子の音源』シリーズはオンプレミスのBOSS君こと 湯浅稔 氏が、過去に作曲・編曲・サウンドプロデュース・サウンドディレクション等を行ったゲームタイトルの中で実際に使用した音源、また企画の段階にプレゼン用として作られたデモ音源などを氏の所有する膨大なマスターライブラリーの中からセレクトし当時の制作秘話や制作現場での様々な逸話などを織り交ぜ紹介していこうという試みです。

 当の本人は「終活」とか「遺言」などと申しておりますが、まあそれはそれとしてレトロゲームの音源とその開発にまつわるお話は私たちスタッフもとても楽しみにしていますし子供の頃 実際に遊んだゲームの曲もあるので懐かしい思い出がよみがえります。

 それでは、『黒子の音源』第50話をお楽しみ下さい。

 今回の楽曲は、黒子の音源シリーズ第50回記念スペシャルということで...PCエンジンSUPER CD-ROM²用シューティングゲーム『キアイダン00の唄 カラオケ ゲーム未収録バージョン』をご紹介させていただきます!

 なお、今回はせっかくのカラオケ動画だし視聴者の皆さんに何度も繰り返し歌ってもらえる(練習してもらえる)様に僕のコメントは動画内に入れないでね!と湯浅氏からお願いもございましたので音源制作にまつわる諸々のお話は、こちらのブロマガ記事にのみ記載させていただきました。

--湯浅氏 談--

 さて、この『黒子の音源』シリーズですが今回第50回目を迎えたということで2018年11月29日にシリーズ第1話の「SFC エキステ95 ヴェルディ川崎」のデモ音源を掲載いただいてから3年半も経ってしまったんですね。

 まあ、とりあえずまだ逝ってはいないしボケも歳相応ではないかと自分では思っているのですが、実際にはどうなんでしょ?ww

 できるだけ月一のペースでやってきましたが先月は私用で忙しく、掲載に穴をあけてしまい記念の50回目を延期することになってしまいましたがとりあえず節目にはたどり着けたみたいですね。

 ...ということで、今回は PCエンジンSUPER CD-ROM²用シューティングゲーム『キアイダン00の唄 カラオケ ゲーム未収録バージョン』を発掘したのでその紹介をさせていただきます。

 で、この音源はゲームには収録されていない結構レアな音源ではないかと思います。

 たしかゲーム内にもカラオケ音源は入っていたと思うのですが、そちらはど頭のバラード部分を歌い始める前に必要となるテンポ情報やスタートポイントの目安情報、それから曲頭の出音(key)を事前に把握する音声情報やガイド等のないバージョンだったと思います。

 理由は、ワンダーステーションさんで飛田展男さんに歌っていただいたOKテイク(私がディレクションしたボーカルテイク)がサウンド担当さんの要望で全てリテイクとなり、結果、カラオケ用に別録りする予定だった上記の各情報やダブリングに必要となるユニゾン音声等の録音が(時間内に)できなくなってしまったからなんです。

 結果、「聞こえるかキアイダン」の「え」の部分からいきなりスタートするという「超難易度の高いカラオケ音源」になってしまったわけですね。

 ただ、主題歌用の歌入りテイクに関しては小川さんからの指示で最終的には私がディレクションしたボーカルテイクを使用することになり、後日、私の師匠である三好敏彦氏のHALスタジオで、思い描いていたとおりのミックスが出来、ほっと胸をなでおろした...というお話です。

 はい、実は湯浅...過去最大のピンチに陥り真っ青になっていた...というめっちゃ記憶に残るお仕事だったんですねw(飛田さんにもう一度歌入れをお願いする?なんて事になってしまったらどうやってお詫びしよう...とかなり落ち込んでましたから)

 で、そんなこんなありまして...後日、差し替え用にと作ったカラオケのバージョンがこの音源なんですね。

 要は頭のバラード部分は飛田さんの歌声を聞いていただく、もしくは、途中(湯浅が歌っているコーラス部分)からデュエット(デュオ)していただき、「闇を切り裂くトマホーク」の部分から歌い始めてもらうというバージョンを作ったのですが、最終的には収録されずに幻のレアバージョンとなってしまった...という音源制作秘話でございました。


 それでは、また!(^0^)/