先生は福沢諭吉の勉強をしているんですね。
学問のすゝめは岩波版と現代語訳版を持っています。
学問のすゝめで福沢は散々、江戸時代までの古典儒教教育を否定しています。
簡単に言えば金にならないから。実用に役立たず、
日常生活に利用できないからだと。
我々は虚学である学問を二の次にして日常業務に必要な実用の学問をしなければならない。
福沢は身分制度が無くなり、いままでのみっともない習俗がなくなり、これからは自分の才能と品格により人間の地位が決まる時代になったと明治維新を評価しています。過去の封建社会からオサラバすることが一身独立して一国独立するの第一歩になると。
しかし、道は開かれたが、人民は相も変わらずお上頼りで独立心がなく、無知、無学である。これを改良するには福澤グループしかいないと豪語しています。
福澤は他にも忠臣蔵否定、孔孟の問題点の指摘など
意図的にそれまでの価値観を転覆させてやろうとしています。
そうしないと西洋の文明を受容できないと考えていたみたいですねf^_^;)
惻隠の情＝子供が井戸に落ちそうになったら
誰でも可哀想に思うだろう。つまり人間は本来は善である（孟子）
福沢から見たら、こんな道徳論など当たり前の話で
漢学者が偉そうに孟子などを語るのは我慢ならんかったみたいです。まあ、福沢自体が左伝を13回読みくらいの儒教教育はありますから、余計に問題点が見えたんでしょうなあ。