kame のコメント

小林先生へ

号外から今週号については、かなり、心乱れました。
自分も胃癌をやってから、胃の調子が完全におかしくなり、消化がうまくできないからか、
腸もおかしくなり、3年経った今でも毎日下痢です(汚い話ですいません)。
下痢というのは大変です。こういった症状は本当に大変です。

まず、夕食を食べると・・・
①満腹感で幸せなのは最初の数十分だけ
②やがて下腹部の圧迫感が始まり、苦しくなります
③下腹部の腹痛が始まり、まともに座っていられなくなります
④その間、イライラし、心が不安定になります
⑤数時間後、寝る間際にトイレに籠ります

かなり、苦しい毎日です。仕事にはなんとか復帰していますが、
以前のような仕事は出来なくなりました。
会社は見るに見かねて、また、理解もあり、自宅勤務としてくれました。
実は出社する時には食事はしません。食べれば、絶対に出るからです。
ですから、食べないで仕事をすると、貧血などで倒れたりしていました。
また、トイレに入ると、一時間は出てこれないばかりか、シャワートイレがないと
大変なことになります。

私のような病歴の人間でも、このような悲惨な状況ですから、安倍総裁の
潰瘍性大腸炎、機能性胃腸障害などの病名を聞くと、本当に国を任せられるか、
と思います。それは自分の今の状況を重ねて考えても、絶対に無理です。
気合いでなんとかなるものではありません。

一方で、私はこの3年、「健康ではない自分」という現実を受け入れる3年でもありました。

私は手術をする前は、従業員の半分を部下に持ち、一日平均睡眠時間2-3時間、
土日も仕事、という生活をしていました。それは健康だったからです。
健康だった時には気力もみなぎって、ギラギラしていました。
食べる時間はともかく、量はしっかり、お酒も人よりも飲み、何でも一番でした。
負ける気もしませんでした。同僚からは一緒に経営陣になって、将来は社長に、と
期待され、自分も目指していました。
しかし、健康でなければ、社員の生活を守ったり、守る前に経営の判断ができません。
本で得た知識はあっても、現場にいなければ部下はついてきません。

復帰した私は、そのギャップに驚きました。
食べられないので、動けません。行動できません。
無理をすると倒れます。人間は、食べないと生きていけません。
しかし、内臓がダメになると、食べても、消化できないと、生きる力に変換できません。

こういう人間は復帰を望んでも、時間がかかりますし、以前と同等になるのは
かなりの努力が必要です。もちろん、再発の恐れもあります。

今でも正直言うと、「健康ではない自分」という現実を受け入れるのが
悔しく、無理をしたいシーンもたくさんあります。
ですから、安倍総裁の気持ちもなんとなく理解できます。
そういう意味で、小林先生の安倍総裁への発言には抵抗がありました。

しかし・・・国難に立ち向かうには、健康が第一です。
健康でなければ正しい判断もできません。

そして本日のブログ
「安倍晋三の政策は、
わしの考えとは合わない。

それはいくらでも議論しよう。

しかしその前に、
国民の命と、
安倍晋三の命を
救わねばならない。」

という部分を読んでようやく納得できました。
先生は病気の人間に国を託すのもまずいが、
安倍さんの命についても言及されました。
これには思わず涙が出ました。

ネトウヨたちはこれを読んでなんと思うか。
思わず長文を投稿してしまいました。
しかし、「健康ではない自分」を受け入れた自らの体験から言えます。
小林先生の主張は一見冷酷に見えるが、国の行き先を論じるには最も正しいと。

No.37 147ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

小林よしのりチャンネル

小林よしのりチャンネル

月額
¥550  (税込)
このチャンネルの詳細