こけけっこー のコメント

真摯に提出される「火種」があって明々と炭は熾きて来るのだと思います。熱く静かに熾きている炭火は有効な討論であり、互いに自論を問い直し「何が大切か」を目指して迫っていけるように感じられます。それは先日よしりん先生のブログ(8/31)で触れられた「『ゴー宣道場』の方法論」そのものです。

 カレー千衛兵さんがNo.46にて引用されたように、左翼さんが今持つ本気の疑問は、私もとても印象に残った言葉でした。戦後に生まれ育ち、典型的な初期の戦後教育の中で育った私自身、かつてならぜったい同じこと言ったと思うからです。↓

>そもそもの話として、私は日本という国家のどこに自分の命を犠牲にしてまで護る価値があるのか?という所が分かりません。愛国心といってる人たちは、日本のどこを自分の命よりも深く愛しているのか?それを教えてほしいというのがあります。(No.19・左翼さん)

守り(護り)たいもの---それが実感としてあって、初めて本気で「自分の国は自分達で守る」気持ちに言及できるのではないでしょうか。
 「戦争論」の終わりに近い所(P352・353)の見開きの最後の言葉は

>「自分のために」を越えた時
 「愛する者のために」の向こうに
 「国のために」が立ちあがってくる

です。家族や地域、日本の自然や慣習に育てられてきたもの、特に意識しないままそういう“国柄”の中で切れ目のないリレーをするように世代は継がれ、私達は育てられて来たのだと思います。様々な困難を何とか切り抜けながら、そしていつだって危機を孕みながら。

No.59 111ヶ月前

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