配信お疲れ様です。
　憲法九条を素直に読めば、小学生でも自衛隊が違憲じゃないの？と思うでしょう。しかし現実問題として国外に対しての暴力装置が無いと大変な事になるため自衛隊が存在し、憲法解釈で合憲として来た歴史があると思います。
　しかし、普通に読めば違憲、でも実態は合憲、かといって憲法改正はしない、有事の際はその都度特措法で乗り切る、という事を続けて来たため、自衛隊はどんどん実質的に法の支配を受けない存在になってしまうのではないのでしょうか。
　日本国にとって自衛隊とはどんな存在か、それを明記せず誤魔化し続けてきたから、イラクでオランダ軍に守られながら井戸掘り、安保法案でアメリカ軍と一体化、というような普通の軍隊ではあり得ないような事が、国民の間で知られても、冷笑されつつ案外簡単にスルーされるのだと思います。
　法の支配を受けない軍隊というのは、とても危険で、アメリカの私兵もしくは戦前の暴走した関東軍とみなされてもしかたがありません。
　憲法九条の誤魔化しが、自衛隊を法の支配の外に追いやる原因の一つだとすれば、護憲派平和主義の方達は、立憲主義を守れと言うと同時に、今こそ憲法九条改正を唱えて、自衛隊をきちんと憲法で規定する事を訴える時かなと思います。
　と思っていたのですが安倍政権のせいで憲法改正がとてつもなく遠のいてしまいしまいましたが・・・。