鷲ヲともふさ のコメント

「課題図書を一冊も読めていない私が参加してよいわけがない」
そう言う妻に「俺だって卑怯者の島しか読んでないから大丈夫だよ」なんて不届きなことを言って説得して、片田舎から品川区大崎まで行きました。
大崎駅に到着してなお、妻の足取りは重く、「卑怯者の島さえ読めていない私には参加資格はない」と、会場に近づくほどにテンションが落ちてゆく有り様でした。
俺なんかとは比べ物にならないほどのゴー宣ファンであるゆえなのか、彼女は道場の敷居をえらい高くに設定していて、課題図書やテーマについてしっかり予習している者以外には参加資格はないと思い込んでいて、俺は呆れ返ってしまいます。
仕事が忙しくて本を読む時間がとれないのだから仕方ないじゃん。道場のあとに興味を持ってから読めばいいじゃん。
なんてな俺の発言を単なる甘えであると断じ、自分の不勉強さを責めるのです。
そのように心苦しそうにしている妻を見ると、無理に引っ張って来たことを激しく後悔しました。
俺のように不勉強丸出しで呑気に気楽に参加してしまうのは猛勉強して応募した人に失礼なのだと今更ながら気がついたっす。
道場参加中はいつも俺の脳内はカオス状態になり、それが心地よくて、妻言うところの参加資格のないアホンダラのクセして気儘に応募を繰り返していたのです。
なんという自分本位の愚か者でしょう。
そんな愚かな俺ったら、今回の道場でまたしも脳内カオスとなりまして、思わず唇から笑みがもれてしまいました。
第2部で、いわゆる自称保守派の連中では絶対にありえないような柔軟な議論が展開され、全身が粟立ち、交感神経が刺激されました。
道場終了後、身の置き所がないといった様子の妻の気持ちを察した俺は脳内カオス状態のまま足早に会場をあとにしました。
帰り道、落ち込む妻の気持ちを晴らしてあげるために表参道で買い物をする羽目になった俺の財布は空っぽの憂き目っす。
買い物中も外食中も帰りの電車やバスの中でも脳内カオスをクールダウンさせ、今日の道場の宿題について考えています。
日米安保と憲法9条はコインの裏表ってのが頭脳に突き刺さっています。
道場が面白いのは、答えが用意されていないところ。
終わったあとも、脳ミソをじゅくじゅくにして考え続けなければならないところが最高に楽しいっす。
でもやはり、猛勉強した人が参加すべきイベントであるので、次からはしっかり予習してから応募したいと思います。

No.84 114ヶ月前

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