炒飯にマヨネーズ のコメント

卑怯者の島を読んで。

僕はずっと、玉砕や特攻は合理性に乏しい作戦だと思っていましたが、
当時の軍人の多くは、アメリカに対して敵意以前に並々ならぬ危機意識を持っていたのだろうかと思いました。
アメリカ先住民族、ハワイ先住民族につづき、日本民族の消滅の危機を認識していたのだと思いました。
帰るべき故郷が失われ、戦死して 魂が戻るべき靖国さえも消滅してしまう。靖国は仲間や家族や恋人との絆の拠り所ですから、
それが消えてしまうことには 魂魄が無限の虚空に放りだされてしまうような恐怖を感じていたかもしれません。
今、日本は国土の大部分を維持し、靖国も存続し、タダれるような平和を享受していますが、
魂を、抱きとめる器が無いように思います。
パトリというのは、生きた人々が暮らす場所であると同時に、魂を包容する場所でなくてはいけないと思いました。

No.70 114ヶ月前

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