よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今号も執筆・編集・配信ありがとうございました。 まず安保法制についてですが、法改正と新法を含む10もの法案を3つの争点にまとめ、それぞれを判りやすく解説し、それぞれの考え方を提示してくださりありがとうございます。国として当然の権利である個別的自衛権を全く等閑視したまま、つまり自国を守る意志を微塵も見せないまま、米国の主導する戦争には付き従う集団的自衛権だけを主要な論点だと錯覚させる法案であることが一目瞭然にわかります。 次に戦死者の祀り方についてですが、集団的自衛権行使で米国の戦争に付き従った末に出た戦死者を、現政権は果たして靖国神社に祀ることができるでしょうか?これは日本人の歴史感覚と現政権の対応という2つの論点に分けられるように思います。まず現政権の対応から述べます。戦後70年間米国の逆鱗に触れないことだけを念頭に置いてきたのが日本国政府なのですが、靖国神社の存在を最も疎ましく思っているのは実は他ならぬ米国だということを、いくら何でも政府の人間が誰も知らないはずは無いと思うわけです。従って祀れないだろうと考えます。 現在最も問題とされている靖国問題は中国・韓国による批判ですが、こちらの場合は日本のマスコミなどが騒ぐから、また自国民を抑えつけたいから批判を展開しているのであり、これは実は問題としては軽いでしょう。しかし米国にとっての場合は、大東亜戦争における日本の正義と米国の悪が歴然と示されている遊就館を境内に併設し、その正義の対米戦争の戦死者をも英霊として顕彰する宗教施設が靖国神社なのですから、これは特に重大な意味を持っていると考えられます。 続いての論点ですが、日本人の感覚としては東亜解放の大義を掲げつつ自衛のためでもあった対米戦争での戦死者と、米国に引きずられた大義なき侵略戦争での戦死者とを同列に祀るということに、葛藤や抵抗を覚えるのが本当です。しかし最近は、侵略・自衛どちらの戦争の意味にも無頓着な人が増えていると思われます。その上、戦死者を靖国に祀ればアメリカ様が怒るかもしれないと思い至れば、「誰にも注目されん所で密かに慰霊でも何でもしといてくれよ」という心境になるかもしれません。 この先TPP参加で激増する貧困層が志願するので傭兵には事欠かないでしょうし、中東やアフリカで膠着状態に陥れば戦死者も出続けるでしょう。どのような形であれ、国家が関与して出た戦死者は靖国神社に祀られねばならないと思いますが、こんな体たらくの国民ではそもそも靖国神社を保持していく資格が無いと考えます。しかし、現代日本人の戦死者に無頓着で当事者意識の無い愛国心は、付和雷同で身につけた一種のファッション(流行)であり、それにより熱狂無き空疎なファッショ(全体主義)を引き寄せているように見えます。 さて、ウィキ直し!は相変わらず尖っていて嬉しく思います。とくにゴー宣の辿ってきた経路に目くじらを立てるなという揶揄に対してもムカつきを表明している所に鋭利さを感じました。全肯定で賛同するのがそんなに悔しいものかね?皇統断絶と天皇の赤子の惨死という危機が目前に迫っている時期には、些末なレッテル貼りすら利敵行為だと判らないのか?と思います。「ネトウヨの人」というレッテルが国の行く末を左右しかねない状況です。 菊(天皇)と刀(靖国)を守れる真の保守はよしりん先生だけ na85
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よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今号も執筆・編集・配信ありがとうございました。
まず安保法制についてですが、法改正と新法を含む10もの法案を3つの争点にまとめ、それぞれを判りやすく解説し、それぞれの考え方を提示してくださりありがとうございます。国として当然の権利である個別的自衛権を全く等閑視したまま、つまり自国を守る意志を微塵も見せないまま、米国の主導する戦争には付き従う集団的自衛権だけを主要な論点だと錯覚させる法案であることが一目瞭然にわかります。
次に戦死者の祀り方についてですが、集団的自衛権行使で米国の戦争に付き従った末に出た戦死者を、現政権は果たして靖国神社に祀ることができるでしょうか?これは日本人の歴史感覚と現政権の対応という2つの論点に分けられるように思います。まず現政権の対応から述べます。戦後70年間米国の逆鱗に触れないことだけを念頭に置いてきたのが日本国政府なのですが、靖国神社の存在を最も疎ましく思っているのは実は他ならぬ米国だということを、いくら何でも政府の人間が誰も知らないはずは無いと思うわけです。従って祀れないだろうと考えます。
現在最も問題とされている靖国問題は中国・韓国による批判ですが、こちらの場合は日本のマスコミなどが騒ぐから、また自国民を抑えつけたいから批判を展開しているのであり、これは実は問題としては軽いでしょう。しかし米国にとっての場合は、大東亜戦争における日本の正義と米国の悪が歴然と示されている遊就館を境内に併設し、その正義の対米戦争の戦死者をも英霊として顕彰する宗教施設が靖国神社なのですから、これは特に重大な意味を持っていると考えられます。
続いての論点ですが、日本人の感覚としては東亜解放の大義を掲げつつ自衛のためでもあった対米戦争での戦死者と、米国に引きずられた大義なき侵略戦争での戦死者とを同列に祀るということに、葛藤や抵抗を覚えるのが本当です。しかし最近は、侵略・自衛どちらの戦争の意味にも無頓着な人が増えていると思われます。その上、戦死者を靖国に祀ればアメリカ様が怒るかもしれないと思い至れば、「誰にも注目されん所で密かに慰霊でも何でもしといてくれよ」という心境になるかもしれません。
この先TPP参加で激増する貧困層が志願するので傭兵には事欠かないでしょうし、中東やアフリカで膠着状態に陥れば戦死者も出続けるでしょう。どのような形であれ、国家が関与して出た戦死者は靖国神社に祀られねばならないと思いますが、こんな体たらくの国民ではそもそも靖国神社を保持していく資格が無いと考えます。しかし、現代日本人の戦死者に無頓着で当事者意識の無い愛国心は、付和雷同で身につけた一種のファッション(流行)であり、それにより熱狂無き空疎なファッショ(全体主義)を引き寄せているように見えます。
さて、ウィキ直し!は相変わらず尖っていて嬉しく思います。とくにゴー宣の辿ってきた経路に目くじらを立てるなという揶揄に対してもムカつきを表明している所に鋭利さを感じました。全肯定で賛同するのがそんなに悔しいものかね?皇統断絶と天皇の赤子の惨死という危機が目前に迫っている時期には、些末なレッテル貼りすら利敵行為だと判らないのか?と思います。「ネトウヨの人」というレッテルが国の行く末を左右しかねない状況です。
菊(天皇)と刀(靖国)を守れる真の保守はよしりん先生だけ na85